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 NVIDIAは2010年9月3日、ノートPC向けの新型グラフィックスチップ「GeForce GTX 400M」シリーズと「GeForce GT 400M」シリーズを発表した。同社の「Fermiアーキテクチャー」に基づいた製品で、DirectX 11に対応する。価格は非公開。

 今回NVIDIAが発表したのは2シリーズの7モデル。上位の「GeForce GTX」シリーズは性能を最重視するユーザー向け。「GeForce GTX 470M」と「同460M」の2モデルある。シェーダー数は470Mが288個、460Mが192個。いずれも最大1.5GBのGDDR5メモリーを192ビット幅で接続する。なお470Mの上には、NIVIDIAが5月に発表した「GeForce GTX 480M」がある。

Fermiアーキテクチャー採用で、DirectX 11に対応する「GeForce GTX 460M」。
Fermiアーキテクチャー採用で、DirectX 11に対応する「GeForce GTX 460M」。

 「GeForce GT」シリーズは、「GeForce GT 445M」「同435M」「同425M」「同420M」「同415M」の5モデル。シェーダー数は445Mが144個、435M/425M/420Mが96個、415Mが48個だ。GeForce GT 400Mシリーズは高性能ノートPC向けとの位置付け。下位のラインアップは、既存の「GeForce 300M」シリーズでカバーする。

400シリーズでは下位の「GeForce GT 425M」。ノートPC向けGeForceシリーズ全体としては、さらに下の製品群として既存の「GeForce 300M」シリーズがある。
400シリーズでは下位の「GeForce GT 425M」。ノートPC向けGeForceシリーズ全体としては、さらに下の製品群として既存の「GeForce 300M」シリーズがある。
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 下に新チップの主な仕様をまとめた。

●GeForce GTX 400Mシリーズの主な仕様
製品名470M460M
製造プロセス40nm40nm
シェーダー288個192個
コア動作周波数535MHz675MHz
シェーダー動作周波数1.07GHz1.35GHz
メモリー動作周波数2.5GHz2.5GHz
メモリーの種類GDDR5GDDR5
メモリー容量最大1.5GB最大1.5GB
メモリーバス幅192ビット192ビット

●GeForce GT 400Mシリーズの主な仕様
製品名445M435M425M420M415M
製造プロセス40nm40nm40nm40nm40nm
シェーダー144個96個96個96個48個
コア動作周波数590MHz650MHz560MHz500MHz500MHz
シェーダー動作周波数1.18GHz1.3GHz1.12GHz1GHz1GHz
メモリー動作周波数GDDR5 2.5GHz、DDR3 1.6GHz最大1.6GHz最大1.6GHz最大1.6GHz最大1.6GHz
メモリーの種類GDDR5/DDR3DDR3DDR3DDR3DDR3
メモリー容量最大1GB最大1GB最大1GB最大512MB最大512MB
メモリーバス幅192ビットまたは128ビット128ビット128ビット128ビット128ビット

 いずれのモデルも、Intelプラットフォームでは、CPU内蔵のグラフィックス機能とグラフィックスチップを切り替えて使う「Optimus」を利用可能。グラフィックスチップ内の演算器(シェーダー)を汎用演算に使う「CUDA」や、ゲーム中で物理演算する「PhysX」、立体視表示の「3D Vision」にも対応している。ただ、GT 420MとGT 415Mでは、上位モデルに比べて描画性能がそれほど高くないため、NVIDIAはゲームでの3D Visionの利用やPhysXは推奨していない。

 NVIDIAは新チップの説明会で「GeForce 400M搭載のノートPCはGeForce 300Mに比べてゲームやベンチマークテストがおよそ4割速い」と性能の高さをアピール。Core i5搭載でCPU内蔵のグラフィックス機能のみを使うノートPCと、Core i5にGeForce GT 420Mを組み合わせたノートPCを比較し、ゲームだけでなく動画や画像の処理が速くなるとした。

NVIDIAは「GeForce 300Mに比べてGeForce 400Mシリーズは4割速い」と、かなり大ざっぱな数字を出して性能をアピールした。
NVIDIAは「GeForce 300Mに比べてGeForce 400Mシリーズは4割速い」と、かなり大ざっぱな数字を出して性能をアピールした。
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Core i5とその内蔵グラフィックス機能を使ったノートPCと、Core i5にGeForce GT 420Mを組み合わせたノートPCでの性能比較。各種アプリケーションがグラフィックスチップ内の演算器(シェーダー)を汎用処理に使うようになってきているので、動画や画像の編集やWebベースのアプリケーションでも性能向上が著しいとした。
Core i5とその内蔵グラフィックス機能を使ったノートPCと、Core i5にGeForce GT 420Mを組み合わせたノートPCでの性能比較。各種アプリケーションがグラフィックスチップ内の演算器(シェーダー)を汎用処理に使うようになってきているので、動画や画像の編集やWebベースのアプリケーションでも性能向上が著しいとした。
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NVIDIAは、グラフィックス機能の違いにより、シェーダーを使うWebベースのアプリケーションがどう変わるかのデモを実施。Core i5が内蔵するグラフィックス機能では、サムネイル画像が飛び回る演出のときに30フレーム前後とあまり滑らかでない。
NVIDIAは、グラフィックス機能の違いにより、シェーダーを使うWebベースのアプリケーションがどう変わるかのデモを実施。Core i5が内蔵するグラフィックス機能では、サムネイル画像が飛び回る演出のときに30フレーム前後とあまり滑らかでない。
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GeForce GT 425Mを搭載したASUSTeK ComputerのノートPC「N53」では、画像が飛び回るときでも60フレームで滑らかだった。
GeForce GT 425Mを搭載したASUSTeK ComputerのノートPC「N53」では、画像が飛び回るときでも60フレームで滑らかだった。
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今回の新チップを搭載し、3D対応液晶ディスプレイを備えたノートPCも登場する。ASUSTeK Computerの「G53Jw」と、Acerの「Aspire 5745DG」だ。
今回の新チップを搭載し、3D対応液晶ディスプレイを備えたノートPCも登場する。ASUSTeK Computerの「G53Jw」と、Acerの「Aspire 5745DG」だ。
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