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 米Intelが2010年9月13日から米国サンフランシスコで開催する「Intel Developer Forum 2010(IDF)」を前に、報道関係者向けに最新の研究動向に関する説明会を開催した。今回のテーマは「ユーザー体験」で、「ユーザー体験の重要性を認識し、これまでのIntelとのやり方を変えていかなければならない」(Director、Interaction & Experience ResearchのGenevieve Bell氏)とその重要性を訴えた。

 Intelの研究開発においては、技術主導ではなく体験を重視し、実際に操作できる状態において評価し、それを再び技術開発に反映させていくという。「テレビや携帯電話は、PCに比べ愛されているメディアだ。例えば起動プロセスがなく、デバイスドライバーを最新版に更新する必要がないなど、テレビが優れた体験を提供していることが、愛されている理由の一つだろう。ユーザー体験を高めていくことで、PCを愛される存在にしたい」(Bell氏)。

 そのようなユーザー体験を実現する上で必要なのが、センサー技術などを通じて得た情報を使って状況を認識し、適切に提示すること。このため研究対象は「信号処理、推論技術、状況認識、コンピュータービジョン、機械学習など多岐にわたる」(Director、Experience Technology Lab. Interactions & Experiences ResearchのHorst Haussecker氏)

 具体的な研究事例としては、コンピューターの画面を投影した机の上で、実際に配置した物体を識別し、人間の動きで相互作用できるユーザーインターフェイス「OASIS」や、Intelが開発中のメニーコアプロセッサー搭載ボード「Knights Ferry」をインターネットのサーバーに設置し、レイトレーシングのような負荷の重い処理をクラウド化する「Cloud-based ray tracing for games」、コンピュータービジョンと画像投影により、物体を認識して物理世界を使った教育ソフトの実現を可能にする「Classmate Assist」などが展示された。