米Intelが2010年9月13日から米国サンフランシスコで開催しているIntel Developer Forum(IDF)の会場で、次期マイクロアーキテクチャー「Sandy Bridge(開発コード名)」のCPUを使ったデモを披露した。詳細なベンチマーク結果は明らかにしていないが、従来の同価格帯の製品に比べ、明らかな性能向上を果たした。
ノートPCは相対的に低い動作周波数で使っていて、全体にTurbo Boostに効かせる幅が大きく取れるようになっている。このため、従来版のTurbo Boostに比べ、Sandy BridgeのTurbo Boostの効果がノートPCでより大きく、高い周波数で動作するという。
最大の売りは、グラフィックス性能の向上にある。実際に「GeForce 310M」を別途搭載したノートパソコンと、Sandy Bridgeを搭載したノートパソコンでゲームの性能差を体感できなかった。
さらに、Sandy Bridgeのグラフィックスコアは、動画データのエンコード/デコードのためのハードウエアが強化されている。新しいMedia SDKを使って記述したプログラムであれば、搭載しているハードウエア機構を自動的に選んで実行してくれる。プログラム自体が違うため直接の比較は難しいが、H.264の動画をiPhone用に再エンコードする処理が、従来機の半分近くの時間で完了した。