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 オンラインメモサービス「Evernote(エバーノート)」を提供する米Evernoteは2010年9月29日、新サービスおよび国内企業連携に関する記者発表会を開催した。来日したフィル・リービンCEOが、パートナー企業とともに新製品やサービスを紹介。Evernoteの順調な発展ぶりをアピールした。パートナー企業としては、Evernoteと連携する製品やサービスを提供するデジタル機器メーカー、文具メーカー、Webサービスのプロバイダー、出版社など10社がプレゼンテーションを実施した。

 NECビッグローブは、Webサイトの内容をワンクリックでEvernoteにメモできる「Evernoteサイトメモリー」との連携を、10月末から開始すると発表した。第1弾として温泉旅行情報サイト「BIGLOBE温泉」と女性向けポータルサイト「BIGLOBE Kirei Style」のレシピ検索ページにEvernoteサイトメモリーのボタンを設置する。当該サイトを閲覧し、気になる情報があれば、ワンクリックでEvernoteに簡単に保存・閲覧できる。

 メモ専用機「ポメラ」を提供するキングジムは、iPhone向けアプリケーション「ポメラQRコードリーダー」をバージョンアップ。アップルのオンラインストア「App Store」で同日から無料配信を開始した。ポメラDM20でテキストデータをQRコード化し、画面に表示したQRコードをiPhoneで読み取った後、ボタン1つでEvernoteへクリップできる。

 デジタルコンテンツの管理・サービスを中心としたコンサルティングなどを手がけるフライトシステムコンサルティングは、同社が開発・提供するiPhone用Twitterアプリ「TweetMe」を近日バージョンアップする。「EvernoteとTwitterをワンクリックで連携させる初めての製品」(同社)といい、年内の海外販売を目指す。

 このほかにも、Evernoteと連携する製品の発売や発表は相次いでいる。2010年7月にはソースネクストが、Evernoteの有料サービスを3カ月間利用できる「EVERNOTEスターターパック」を発売(関連記事)。9月21日にはジャストシステムが、日本語入力機能を備え、Evernoteにもメモを転送できるiPhone/iPod Touch用メモソフト「ATOK Pad for iPhone」を発表した(関連記事)。NTT東西は、インターネットの通信機能を持ち、スキャナーなどから直接Evernoteにデータを送れるデバイスサーバー「N-TRANSFER」を発売すると同27日に発表している(関連記事)。

 リービンCEOによると、「ずっと使い続けてくれている加入者が売り上げに寄与している」という。例えば、2008年6月の1カ月間に加入したユーザーに関していうと、月間700ドルだった売り上げが、現在では1万ドルまで伸長した。Evernoteが日本を重要市場ととらえていることも強調。現在、全世界で450万人がEvernoteを利用しているが、日本は米国に続き2番目のユーザー数を抱える国であり、「ほかの国へ出張に行くくらいなら日本に行く」(リービンCEO)というほど。各社のプレゼンの際、話者が交代するたびに、深々とお辞儀をするリービンCEOが印象的だった。

 なお、発表会に参加したパートナー企業は、学研教育出版、東急ハンズ、NECビッグローブ、アイティメディア、日経BP、NTT西日本、ジャストシステム、キングジム、フライトシステムコンサルティング、NTTドコモの10社(発表順)。

■変更履歴
 記事公開当初、本文下から2段落目に、リービンCEOのコメントとして「月間700ドルだった売り上げが、現在では1万ドルまで伸長した」とありましたが、これは2008年6月にユーザー登録した利用者を対象にした売上額でした。また、上から5番目の写真キャプションに「日本のEvernoteユーザー数は、次点以下のほかの10カ国を合わせた数より多い」とありましたが、これは2010年6月時点の情報でした。誤解を避けるため、本文およびキャプションの表現を変え、補足しました。[2010/09/30 15:40]