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 セキュリティ企業の英ソフォスは2010年10月14日、2010年第3四半期(7月から9月)における迷惑メールの送信状況などを公表した。この期間中、同社が観測した迷惑メールのおよそ2割は、米国に存在するコンピューターから送信されたという。

 同社では、迷惑メールを収集するコンピューターをインターネット上に多数設置し、迷惑メールの送信状況やメールの内容などを調査。その結果を集計し、四半期ごとに公表している。今回公表したのは2010年第3四半期分。

 ソフォスが同期間中に観測した迷惑メールの18.6%は、米国のコンピューターから送信(転送)されている(図)。同国からの迷惑メールは、2010年第2四半期の15.2%から急増した。次いで、インドが7.6%、ブラジルが5.7%、フランスが5.4%、英国が5.0%などだった。

 同社によれば、迷惑メールを送信しているのは、ウイルスに感染したパソコンがほとんどだという。「ボット」と呼ばれる種類のウイルスにパソコンを乗っ取られ、迷惑メール送信の踏み台に悪用されている。ボットに感染したパソコンは「ゾンビ」、そういったパソコンで構成されるネットワークは「ボットネット」と呼ばれる。

 ボットネットから送信される迷惑メールは、怪しげな商品やサービスの宣伝だけではなく、ボットネット自体の拡大にも使われる。迷惑メール中のリンクをクリックするとボットがダウンロードされて感染する危険性があるという。

 このため同社では、「迷惑メールは『迷惑』なだけではなく、サイバー犯罪に悪用されている」と警告。覚えのないメールは安易に開かないよう注意を呼び掛けている。