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 電子情報技術産業協会(JEITA)は2010年10月26日、2010年4~9月のパソコン国内出荷実績を発表した。出荷台数は対前年同期比23%増の497万9000台、金額は同17%増の4502億円。リーマンショックで需要が冷え込んだ前年度の反動もあり、いずれも2けた増を記録した。企業の設備投資が回復していることや、テレビパソコンの需要増などが背景にあるとJEITAでは説明している。

 デスクトップの出荷台数は同30%増の159万7000台、金額は同18%増の1510億円。このうち、液晶一体型などの「オールインワン」は、個人向けを中心に台数ベースで23%の増加となった。「一人暮らしや寝室・子供部屋用に、テレビ受像機ではなくテレビパソコンを購入するユーザーが増え、需要を底上げした」(JEITA)。液晶一体型などを除く「単体・その他」のデスクトップも、台数ベースで36%増。リーマンショックに伴う業績低迷から抜け出した企業ユーザーが、設備投資を増やしたことが背景にあるとみられる。

 ノートの出荷台数は同20%増の338万2000台、金額は同16%増の2992億円。このうち「A4型・その他」は台数ベースで27%増、金額ベースでも19%増と堅調。一方でB5ファイルサイズ以下、または2kg以下のノートを示す「モバイルノート」は、台数ベースで3%減、金額ベースで6%増となり、出荷台数では前年割れしている。これについては「前年はネットブックの出荷が堅調だったが、流れが一巡したことで台数が落ち込んでいる。一方で、ネットブック以外のモバイルノートで新製品が増えていることもあり、製品単価の上昇につながった」(JEITA)としている。