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 LG エレクトロニクス・ジャパンは2010年10月27日、IPS方式パネルとLEDバックライトを採用した液晶ディスプレイを発表した。液晶サイズが21.5型の「IPS226V」と、23型の「IPS236V」の2種類がある。発売予定と予想実勢価格はISP226Vが2010年11月上旬で2万円前後、IPS236Vが2010年12月上旬で2万4000円前後となる。

 解像度は2モデルとも1920×1080ドット。新製品ではIPSパネルの弱点だった輝度やコントラスト比の低下の原因となる、画素の開口率の低さを改善した。IPS236Vは従来製品で採用しているH-IPS方式から、開口率を18%高めたUH-IPSを採用した。IPS226VではIPS236Vよりさらに11.6%開口率を高めたS-IPSIIを採用している。輝度は250cd/m2と標準的だが「実際の明るさや鮮明さは従来製品に勝る」(LG エレクトロニクス・ジャパンITセールスグループ主任の和田 恵一郎氏)という。

 開口率を高めたことは広視野角にもつながった。2モデルとも視野角は左右、上下ともに178度となる。斜めから見ても輝度や色の変化が少ないとしている。コントラスト比はLEDバックライトの採用により、500万対1となる。各種基板類の削減や簡素化により、最薄部19.7mm(IPS226V)の薄型化を実現した。75mm×75mmのVESAマウントに対応。別途マウント等を購入すれば、壁掛けやモニターアームに取り付けることも可能だ。

 本体右下部のタッチボタンで2画面表示する「デュアルウェブ」や、赤・緑・青(RGB)とシアン・マゼンタ・イエロー(CMY)の6色の色相と彩度を自由に設定したり保存したりできる「ユーザーモード カラーコントロール」といった機能を利用できる。ほかにも、入力映像のアスペクト比を維持したまま表示する「オリジナル画面比」や、動画共有サイトの「YouTube」など小さなウインドウで動画を見る際に、動画以外の画面を暗くして動画を引き立たせる「シネマモード」を備える。

 入力端子はHDMI、DVI-D(HDCP対応)、ミニD-Sub15ピンを備える。サイズと重量はIPS226Vが幅514.7×高さ403×奥行き230mmで3.49kg。IPS236Vが幅548.7×高さ421.9×奥行き230mmで3.95kg。通常動作時の消費電力はIPS226Vが33W、IPS236Vが36Wとなる。

■変更履歴
記事公開時、「IPS226V」がUH-IPS、「IPS236V」がS-IPSIIを採用しているとしておりましたが、リリースが誤っておりました。正しくはISP226VがS-IPSII、IPS236VがUH-IPSを採用しています。該当部分は修正済みです。[2010/11/24 13:50]