PR

 日本ヒューレット・パッカードは2010年11月1日、ビジネス向けインクジェット複合機を4機種発表した。各機種とも、インターネットと連携した新機能「メールdeプリント」「アプリdeプリント」に対応する。11月中旬から順次発売する。

 メールdeプリント(海外ではHP ePrintと呼ぶ)は、プリンターにメールアドレスを割り振り、そのアドレス宛てにメールを送信するとメールの内容を直接印刷できる機能。添付ファイルを印刷することも可能で、JPEG・BMP・GIF・PNGの写真形式、Word、Excel、Powerpoint、PDFとテキスト形式に対応している。ドライバーのインストールなどは不要だが、事前に自分のメールアドレスをプリンターに登録しておく必要がある。この機能を使えば、スマートフォンなどのメール機能を持つすべての端末から、印刷ができる。アプリdeプリント(海外ではPrint Apps)は、インターネット上にある専用コンテンツを、プリンター本体の操作によって印刷できる機能。カレンダーやキャラクターの塗り絵などのコンテンツが用意されている。

 「HP Officejet Pro 8500A Plus」は、A4対応のインクジェット複合機。インクは4色が独立しており、A4カラーの場合約6.6円/枚のランニングコストだという。4色全てに顔料系インクを採用した。4.3型のカラータッチスクリーンを搭載し、操作性の向上を目指した。印刷速度は、モノクロで最高35枚/分、カラーで最高34枚/分。給紙容量は250枚。スキャンしたデータは、パソコンに取り込まず、PDF/JPEG形式でメモリーカードに直接保存できる。また、スキャンしたデータや受信したファクスを、自動でメール送信したり、ネットワーク上の指定したフォルダーに保存したりする設定も可能。さらに、新機能「IDコピー」を搭載。IDコピーは、両面をコピーしたい場合に、まず表面のコピーデータをメモリーに保存しておき、裏面をコピーしたときに両面を並べて1枚の紙にプリントアウトする機能。同社の直販サイト「HP Direct Plus」での価格は3万9900円。

 「HP Officejet 7500A」は、A3ノビの印刷にも対応したインクジェット複合機。コピーは最大A3サイズまで。ただし、直接A3用紙をコピーできるわけではなく、マニュアル操作が必要となる。まず、A3用紙の原稿を角に合わせてコピーしたあと、原稿を180度回転して再度角を合わせてコピーする。上下をコピーした後、中央部分で結合させ、プリントアウトする。結合部分は画像や文字が不鮮明になったり、多少ずれる可能性もあるという。4色独立インクで、ランニングコストはA4カラーの場合約7.6円/枚。黒インクのみ大容量顔料系インクを採用した。印刷速度は、モノクロで最高33枚/分、カラーで最高32枚/分。2.36型のカラータッチスクリーンで操作できる。給紙容量は150枚。スキャンしたデータを、PDF/JPEG形式でメモリーカードに直接保存できる機能や、IDコピーも搭載した。直販価格は2万9820円。

 「HP Officejet 6500A Plus」は、自動両面印刷に標準対応したインクジェット複合機。4色独立インクで、ランニングコストはA4カラーの場合約7.6円/枚。印刷速度は、モノクロで最高32枚/分、カラーで最高31枚/分。2.36型のカラータッチスクリーンで操作できる。給紙容量は250枚。スキャンしたデータを、PDF/JPEG形式でメモリーカードに直接保存できる機能や、IDコピーも搭載した。直販価格は1万9950円。両面印刷と無線LANに非対応で、ディスプレイの色が異なるモデル「HP Officejet 6500A」もあり、こちらは直販価格1万4910円。