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 エヌビディアは2010年11月6日、東京・秋葉原で開催された自作PCユーザー向けイベント「DIY PC Expo 2010 in Akihabara」でセミナーを実施。3Dテレビで立体視する「3DTV Play」や「GeForce GTX 460」のオーバークロック性能、同社の組み込み向けプロセッサー「Tegra 2」について解説した。

 登壇したのはエヌビディアの高橋一則氏とスティーブン・ザン氏。両氏はまず、GeForceを搭載したPCをHDMI 1.4で3D対応のテレビにつないで立体視するソフトウエア、3DTV Playの概要と設定方法を紹介した。バージョン260以降のドライバーが対応しており、PCで再生したBlu-ray 3Dや3D表示のゲームなどを大画面で楽しめる。年末に単体のソフトとして販売するほか、一部のPCに付属する。

セミナーで登壇したエヌビディアの高橋一則氏(左)とスティーブン・ザン氏。
セミナーで登壇したエヌビディアの高橋一則氏(左)とスティーブン・ザン氏。

3DテレビとGeForceシリーズをつなげるソフトウエア「3DTV Play」のイメージ図。PCで再生したコンテンツを大画面で楽しめる。
3DテレビとGeForceシリーズをつなげるソフトウエア「3DTV Play」のイメージ図。PCで再生したコンテンツを大画面で楽しめる。
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3DTV Playは一部のPCに付属する。年末には単体ソフトとして販売するという。既に3D Visionを持っているユーザーは無料のアップグレードとして入手可能。
3DTV Playは一部のPCに付属する。年末には単体ソフトとして販売するという。既に3D Visionを持っているユーザーは無料のアップグレードとして入手可能。
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3DTV Playの接続図。ソフトウエアがあれば、最新ドライバーを適用して、ケーブルで接続し、コントロールパネルで確認するだけだ。
3DTV Playの接続図。ソフトウエアがあれば、最新ドライバーを適用して、ケーブルで接続し、コントロールパネルで確認するだけだ。
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 ミドルクラスのGeForce GTX 460は、オーバークロックの余地があることをアピールした。ボードメーカーがオーバークロック品を出しているほか、ユーザーが手動でも試せる。コアの動作周波数を標準の675MHzから850MHzにした製品では、およそ25%ほど性能が高いという。

GeForce GTX 460はオーバークロックの余地があることをアピール。標準では675MHzだが、800MHzで動かせることもあるとした。
GeForce GTX 460はオーバークロックの余地があることをアピール。標準では675MHzだが、800MHzで動かせることもあるとした。
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オーバークロック版GTX 460と通常版の性能比較。「3DMark Vantage」の「High」プロファイルのテスト結果。850MHzで動作すると25%以上高いスコアが得られる。
オーバークロック版GTX 460と通常版の性能比較。「3DMark Vantage」の「High」プロファイルのテスト結果。850MHzで動作すると25%以上高いスコアが得られる。
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セミナーの途中で、同時刻にフェイス秋葉原本店でエムヴィケーが開催していたGTX 460のオーバークロック大会をSkypeで中継。準備中とのことでどこまで上がったかは分からなかったが、液体窒素を使うと1GHz超で動かせるとしていた。音声が出ずに携帯電話で状況を聞くなどのトラブルも。
セミナーの途中で、同時刻にフェイス秋葉原本店でエムヴィケーが開催していたGTX 460のオーバークロック大会をSkypeで中継。準備中とのことでどこまで上がったかは分からなかったが、液体窒素を使うと1GHz超で動かせるとしていた。音声が出ずに携帯電話で状況を聞くなどのトラブルも。
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 Tegra 2は8個のプロセッサーを1チップに収めた製品で、組み込み向けとしては演算性能が高いだけでなくGeForceシリーズで培ったグラフィックスの技術を盛り込んだ点が特徴。ステージでは、マウスコンピューターのTegra搭載機器「LuvPad AD100」をデモンストレーション。「ニコニコ動画」を表示して、Flashが動作する点やスクロールがスムーズである点をアピールした。

Tegra 2の内部構造。メインのCPUとしてARMのCortex-A9を採用。グラフィックス機能はNVIDIA製だ。
Tegra 2の内部構造。メインのCPUとしてARMのCortex-A9を採用。グラフィックス機能はNVIDIA製だ。
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Tegra 2を搭載したマウスコンピューターの「LuvPad AD100」をデモ。高速スクロールしても画面がブロック状にならないとアピール。
Tegra 2を搭載したマウスコンピューターの「LuvPad AD100」をデモ。高速スクロールしても画面がブロック状にならないとアピール。
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同じくLuvPad AD100で「ニコニコ動画」を視聴。Flash(とそれをベースにした動画再生など)がそのまま見られる点が大きな強みだとした。
同じくLuvPad AD100で「ニコニコ動画」を視聴。Flash(とそれをベースにした動画再生など)がそのまま見られる点が大きな強みだとした。
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 プレゼンテーション終了後は、日経WinPC編集部の公開取材に応じた。内容は以下の通り。

●GTX 460はオーバークロック性能が高いという。ではなぜ最初から高い動作周波数で出さなかったのか。

 米国市場で一つの目安である「199ドル」という価格帯の製品にするため。より高い動作周波数の製品は、ボードメーカー各社からさまざまなバリエーションで出していただこうと考えた。

●QuadroシリーズとGeForceシリーズの違いは? 同じチップを使っているのでは?

 Quadroシリーズは3Dレンダリングソフトなど業務用アプリケーション向けの製品。さまざまなメーカーがボードを作るGeForceシリーズとは異なり、ボードは各チップごとに1種類だけ。何か不具合があってもすぐに対応できる。また各アプリケーションが確実に動作するように検証している。製品サイクルも長い。GeForceシリーズは各種ゲームが最適に動作するようにドライバーを頻繁に更新しているが、Quadroはゲーム対応を目的とした更新はしていない。業務用アプリケーション向けの製品だ。

●3D Visionの眼鏡はちょっと重い。新バージョンは出ないのか。

 同種のほかのシステムの眼鏡に比べれば軽いと思う。軽量化やコストダウンについては常に考えている。

●ノートPC向けに実装した「Optimus」はデスクトップPC向けには実装しないのか。

 Optimusはグラフィックス性能が要求されるときは外付けグラフィックスを使い、そうでないときはCPU内蔵のグラフィックス機能を使うように動的に切り替える技術。デスクトップPCへの実装も検討はしているが、元々はノートPCでのバッテリー駆動時間延長を目的としている。またノートPCは、CPUやチップセットの組み合わせがプラットフォームとして決まっている。より多彩な組み合わせがあり得るデスクトップPCに比べて、機構を作り込みやすい。

●「PureVideo HD」はチップごとに微妙に機能が違う。最新機能はどの製品が実装している?

 最新の動画関連機能を実装しているのはGeForce GT 240以降。GeForce 400シリーズも実装している。GeForce GTX 285などはGT 240より上位製品だが登場時期は前なので、機能の世代が古い。さらにGeForce GT 430は、Dolby TrueHDとDTS HD Master Audioに対応している。

●AMD製CPU向けのチップセットはもう出ない?

 現在はIntelもAMDも、CPUに機能を集約している。AMDも、今後の製品ではメモリーコントローラーだけでなくグラフィックス用のインターフェースやグラフィックス機能そのものもCPUに内蔵する流れのようだ。NVIDIAの強みはグラフィックスだが、こうした構成ではその強みを生かせない。現時点では新たなチップセットを開発する予定はない。

●GTX 480の後継/上位チップはいつごろ出てくるのか。

 将来の製品についてはなかなか答えられない。ただ、そう遠くない時期に出せる。