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 ストレージ用の半導体チップやエンタープライズ向けのネットワーク機器、RAIDボードを開発、製造するLSI。同社の日本法人であるLSIロジックは、2010年11月6日~7日、東京・秋葉原で開催された「DIY PC Expo 2010 in Akihabara」のブースで、最新のRAIDボードを展示した。

 ブースの中央で目立っていたのは、RAIDボードのベンチマークデモだ。Serial ATA 6Gbpsに対応するSSDが登場するなど、ストレージの高速化が進んでいる。速いストレージでRAIDを構築した場合でも、データ転送のボトルネックにならないよう「RAIDボードは数世代先の速さが出るロードマップを作り開発している」(担当者)という。

ベンチマークのデモが目を引く、LSIロジックのブース。
ベンチマークのデモが目を引く、LSIロジックのブース。
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ブース中央で実施していた、デモ機。1台のPCに2枚のRAIDボードを取り付けていた。中央の緑色の機器が8台までドライブを搭載できるMiniBODだ。
ブース中央で実施していた、デモ機。1台のPCに2枚のRAIDボードを取り付けていた。中央の緑色の機器が8台までドライブを搭載できるMiniBODだ。
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 主力製品の「MegaRAID 9260-4i」(実勢価格8万5000円)は、内部接続でRAIDを構築していた。5インチベイに4台の2.5インチドライブが取り付け可能なリムーバブルベイを設置。SSDを4台搭載し、MegaRAID 9260-4iと接続してRAID0を構築する。転送速度は1.148GB/秒を超えていた。

 さらに高速だったのが、2010年8月に発売した新製品「3ware 9750-8e」(同9万4000円)と外部ストレージの組み合わせだ。8台のSSDと3ware 9750-8eとつないでRAID0を構築する。Iometerで計測すると、2.122GB/秒と驚異的な速さ。担当者は「ボトルネックにならず、理論値通りの速度が出ている」と胸を張る。

2枚のボードの結果画面を並べた。左が8台のSSD、右が4台のSSDでRAID0を構築したストレージの結果だ。いずれも、ストレージの理論値に近い結果だという。
2枚のボードの結果画面を並べた。左が8台のSSD、右が4台のSSDでRAID0を構築したストレージの結果だ。いずれも、ストレージの理論値に近い結果だという。
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 ブースでは、ほかにSerial ATA 6Gbps対応製品を展示していた。「3ware 9750-24i/4e」は、Serial ATA 6Gbpsに対応するRAIDボード。発売は2010年8月で、実勢価格は17万2000円だ。内部は24ポート、外部は4ポートを利用できる。「MegaRAID 9280-4i/4e」は内部、外部とも4ポートずつ利用できる。実勢価格は10万円前後だ。

3ware 9750-24i/4eは内部24ポート、外部4ポートが利用できる。企業向けでめったに見る機会がないため、来場者が珍しそうに眺めていた。
3ware 9750-24i/4eは内部24ポート、外部4ポートが利用できる。企業向けでめったに見る機会がないため、来場者が珍しそうに眺めていた。
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MegaRAID 9280-4i/4eは内部、外部とも4ポートずつ使える。企業向けながら実勢価格が10万円と個人でも手が届く。そのため「個人で購入するケースが比較的多いモデル」だという。
MegaRAID 9280-4i/4eは内部、外部とも4ポートずつ使える。企業向けながら実勢価格が10万円と個人でも手が届く。そのため「個人で購入するケースが比較的多いモデル」だという。
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