XFXは、Pine Technologyが展開するPCパーツブランドで、ゲーム向けをうたう製品を中心に扱う。2010年11月6日~7日、東京・秋葉原で開催された「DIY PC Expo 2010 in Akihabara」において、主力のグラフィックスボードを展示、デモしていた。
「HD-685X-ZNFC」は、2010年10月に発表されたばかりのグラフィックスチップ「Radeon HD 6850」を搭載する。コアクロックは定格の775MHzで、メモリーはGDDR5を1GB搭載する。独自の冷却機構を備えており、軽くてほこりに強いことを売りにしている。
グラフィックスチップ用クーラーは、樹脂製カバーの上面や背面に複数の穴を設けている。搭載する冷却ファンの羽根も薄型のものを採用する。グラフィックスボードを軽量化したことで「マザーボードのスロットにかかる負荷を抑える」(担当者)とし、設けた穴が通風口にもなるため「冷却性能も期待できる」という。
搭載する冷却ファンは、駆動部にほこりが入りにくい設計。防じん試験をクリアした機器に与えられるIP5Xに対応している。長時間使ってもほこりのトラブルが起きにくいのも魅力だ。
同社のグラフィックスボードは、オーバークロックモデルのバリエーションが豊富で、ゲームプレーヤーの支持を集めている。Radeon HD 6850搭載ボードについてもオーバークロック仕様についての問い合わせが多いそうで、出荷時期は「スタンダードモデルが整ってから」(担当者)だという。デモでは、HD-685X-ZNFCを搭載するPCで、同社オリジナルの製品紹介ムービーを映していた。