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 NECは2010年11月10日、デジタルサイネージ(電子看板)事業で米インテル、米マイクロソフトと協業すると発表した。3社は協業により、国際的な市場開拓と、高性能なデジタルサイネージの実現を目指す。

 NECは今後、CPUにインテルのCore i5/i7シリーズを搭載し、「Open Pluggable Specification(OPS)」規格に準拠したデジタルサイネージ専用の制御モジュールと、同規格に対応するディスプレイを製品化する。OPSは、インテルが2010年10月に発表したデジタルサイネージ向けコントロールモジュールとスロットの規格。マイクロソフトは、組み込み用OS「Windows Embedded Standard 7」のタッチパネル、ジェスチャーコントロールなどで培った表示技術や、外部センサー連携機能を強化し、インタラクティブ性を向上させたコンテンツ・アプリケーションの開発を進める。

 3社は今後、視聴者がコンテンツを見ていた時間とディスプレイからの距離、性別や年齢など属性を分析してマーケティングに役立てたり、端末の運用管理機能などを充実させたりした製品を開発したいという。NECの通信・メディアサービスソリューション事業部長 高石勝氏は、「ハードウエア、ソフトウエアを合わせて、3年間で650億円の売り上げを目指したい」と意気込みを語った。