PFUは、2010年11月15日、A4片面読み取りの小型軽量スキャナー「ScanSnap S1100」(以下、S1100)を発表した。価格はオープン。同社が運営するオンラインショップ「PFUダイレクト」では1万7800円で販売する。発売日は11月20日。
S1100は、本体サイズが幅273×奥行き47.5×高さ34mm、重さが350gとコンパクト。給電はUSBを利用するため、ノートパソコンと一緒に持ち歩けば、外出先でも手軽に書類をスキャンできる。
読み取りは片面のみで両面同時にはできない。ただ、連続して書類を送る「連送給紙機能」を搭載しているため、書類の表面の後、続けて裏面を読み取ったり、複数枚の書類を連続して読み取ったりできる。最大解像度は1200dpiで、カラー・白黒とも1枚当たり7.5秒で読み取れる。免許証や会員カードなど、分厚いカードのスキャンにも対応した。
付属ソフトとしては、スキャンした名刺から文字情報を抽出し、住所録を作成できる「名刺ファイリングOCR V3.1」や、レシートに表示されている品名と金額を読み取って、そのまま家計簿に記録できる「やさしく家計簿エントリー」がある。
年賀はがき管理ソフト「楽2ライブラリ パーソナルV5.0」が付属するモデルはPFUダイレクト価格で2万2800円。年賀はがきを読み取ると、あて先ごとに仕分けして整理できる。
現在、PFUが販売するScanSnapシリーズは、「S1500」と「S1300」の2つで、どちらも両面読み取り、自動給紙タイプ。海外市場も含め、年間販売台数は合わせて20万台だ。片面読み取りで連送給紙のS1100は、小型化し、価格を抑えることで年間10万台を目指すとしている。