マカフィーは2010年11月15日、悪質なソフトに感染した「ゾンビPC」の台数が世界で最も多い都市をまとめた「世界の都市ゾンビランキング」を発表した。世界で最もゾンビPCが多い都市は南アフリカ・ヨハネスブルク、2位が南アフリカ・ケープタウン、3位がポルトガル・リスボンで、南アの都市が上位を占めた。
同社の研究施設「McAfee Labs」による調査結果。米国内でゾンビPCが多い都市は、カンザス州カンザスシティ、ミネソタ州セントポール、ミズーリ州セントルイスの順。カナダ国内では、ブリティッシュコロンビア州バンクーバー、オンタリオ州トロント、マニトバ州ウィニペグが上位になった。
ゾンビPCとは、第三者がユーザーに気付かれずにリモートでPCを操作できるソフト「ボット」に感染したPC。サイバー犯罪者は、サービス拒否(DoS)攻撃や機密データの検索などにボットを利用しているという。
今月初めも、「Free Public WiFi」という名のゾンビネットワークがメディアで注目を集めた。公共の場所でワイヤレスネットワークのオプションとしてポップアップ表示されるが、実際には、そうしたWiFiネットワークは存在しないという。