NVIDIAは2010年11月15日、ミドルクラスの廉価版チップ「GeForce GTX 460 SE」の製品情報を同社のWebサイトで公開した。GeForce GTX 460のグラフィックスメモリー1GB版を基にシェーダーを削減、各部の動作周波数を抑えて価格を下げた製品。搭載ボードは、GeForce GTX 460のグラフィックスメモリー768MB版と同価格帯に展開される見込み。
GeForce GTX 460 SEのシェーダー(NVIDIAの呼び名はCUDAコア)数は288個。GTX 460の設計では、演算器を束ねる「Streaming Multiprocessor(SM)」1個に48個のシェーダーを搭載している。GTX 460のグラフィックスメモリー1GB版と768MB版は、いずれもSMが7個、シェーダーは336個だった。GTX 460 SEはSMを1個削減した(あるいは無効にした)とみられる。
各部の動作周波数はGTX 460の1GB/768MBモデルよりも低い。コアは650MHz、シェーダーは1.3GHz、メモリーは転送レートベースで3.4GHz。一方、搭載メモリーは1GBでバス幅は256ビット。GTX 460の768MB版はバス幅が192ビットと狭いため、最大データ転送速度はGTX 460 SEが高くなる。
ボードの最大消費電力や最大動作温度、推奨の電源ユニットは同じ。補助電源端子も6ピン×2が基本となる。米国市場の参考小売価格はGTX 460 1GB版が199.99ドル、768MB版が169.99ドル。NVIDIAは、GTX 460 SEを768MB版と同じ価格帯に位置付けている。
GTX 460 1GB | GTX 460 768MB | GTX 460 SE | |
---|---|---|---|
CUDAコア(シェーダー)数 | 336 | 336 | 288 |
コア動作周波数 | 675MHz | 675MHz | 650MHz |
シェーダー動作周波数 | 1.350GHz | 1.350GHz | 1.300GHz |
テクスチャーフィルレート | 37.8ギガテクセル/秒 | 37.8ギガテクセル/秒 | 31.2ギガテクセル/秒 |
メモリー容量 | GDDR5 1GB | GDDR5 768MB | GDDR5 1GB |
メモリーバス幅 | 256ビット | 192ビット | 256ビット |
メモリー動作周波数 | 3.6GHz | 3.6GHz | 3.4GHz |
メモリー転送速度 | 115.2GB/秒 | 86.4GB/秒 | 108.8GB/秒 |
最大動作温度 | 104℃ | 104℃ | 104℃ |
最大消費電力(ボード) | 160W | 160W | 160W |
推奨電源ユニット | 450W | 450W | 450W |
補助電源端子 | 6ピン×2 | 6ピン×2 | 6ピン×2 |