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 今年も数多くの新製品やサービスで話題を振りまいたアップル。1月にタブレット型コンピューター「iPad」を発表したのを皮切りに、6月には新型スマートフォン「iPhone 4」、9月には携帯音楽プレーヤー「iPod」シリーズとネットワークメディアプレーヤー「Apple TV」、続く10月には薄型ノートパソコン「MacBook Air」をそれぞれ刷新。立て続けに新製品を投入し、市場を大いに賑わせた。特にiPadは、パソコンでもなければスマートフォンでもない、その中間の新しいカテゴリーを作り出し、ITに詳しくないユーザーの興味を引くことに成功した。

 11月には、iPhoneやiPad向けのOSを大幅に機能強化する「iOS 4.2」をリリースすると同時に、音楽配信サービス「iTunes Store」での映画タイトルの販売およびレンタルメニューを日本で開始した。いずれも、アップル製品を既に購入し日々使っているユーザーの利便性を大いに高めてくれるものであり、ハード面だけでなく、ソフト面およびサービス面でも着実に歩みを進めていることを、既存ユーザーにもアピールした格好だ。

 日経パソコンやPC Onlineでは、これまで新製品が登場する度に、その魅力と評価をお伝えしてきた。今回は、出そろった新製品群を通じて、市場やユーザーに訴えたかったアップルの本当の“思い”を探ってみたい。

 奇しくも、米アップルのワールドワイドプロダクトマーケティングを担当するフィル・シラー上級副社長が12月9日に来日し、インタビューする機会を得た。シラー上級副社長は、同社が例年開催する開発者向けイベント「WWDC」などの基調講演に、スティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)と一緒にたびたび登壇するなど、言ってみれば同社のもう一つの“顔”だ。彼の言葉から、アップルが新製品群に込めた狙いを、今一度整理し、浮かび上がらせてみよう。

2008年6月に、開発者向けイベント「WWDC 2008」で講演する米アップルのフィル・シラー上級副社長。今回同氏が来日したのに合わせ、話を聞いた。
2008年6月に、開発者向けイベント「WWDC 2008」で講演する米アップルのフィル・シラー上級副社長。今回同氏が来日したのに合わせ、話を聞いた。
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