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 東京都中央区立城東小学校は2011年1月21日、ICT(情報通信技術)を活用した授業を公開した。児童が1台ずつタブレットPCを利用し、自分の考えをまとめたり、クラスメイトに発表したりする様子が披露された。

 同小学校は、インテルと内田洋行による、教育へのICT活用をテーマにした実証実験の実施校。インテルが開発した教育向けタブレットPC「クラスメイトPC」や、内田洋行が提供するソフトウエアや機材などを活用し、日々の教育にICTを取り入れている。

 公開されたのは、星の動きをテーマにした4年生の理科の授業。まず、児童が前日の夜観察したオリオン座の動きを、一人1台のタブレットPCと子ども向けプレゼンソフトを使って画面上に表現。その作業が終わると、先生が児童一人ひとりを指名し、自分がまとめた内容を順に報告し合った。タブレットPCは無線LANに接続されており、指名された児童がプレゼンソフト上の「発表」ボタンをクリックすると、前方のディスプレイにその児童の画面が表示される。このディスプレイを全員で見ながら、児童の報告を聞く。

 児童が互いにプレゼンテーションし合う中で、オリオン座が東から南へ移動していること、それに応じて星座の傾きが変わることなど、共通のポイントが明らかになる。一方で、他人の発表を聞いて初めて気付くこともある。こうした協働作業を通じて、一つのテーマに関する理解を深めるのが授業の狙いの一つ。いわゆる“21世紀型スキル”の育成にもつながるものだという。

 日々の授業の中では、タブレットPCの操作に手間取る児童がいたり、先生のパソコンにエラーが発生したりといったこともある。そのため中央区の教育委員会ではICT支援員を定期的に派遣し、サポートを行っている。機器やソフトの操作といった技術的なサポートのほか、授業の中でいかにICTを効果的に使うか、といったアドバイスも実施しているという。

 児童からは、タブレットPCを使うことはとても楽しいという声が聞かれた。理科や社会といった授業だけでなく、朝の自習時間にもタブレットPCを使ったドリル問題に取り組んでおり、特に漢字の練習などを楽しんで学習しているという。教室に保管・充電のためのボックスが置かれ、必要なときにすぐに取り出して使えることも、活用頻度向上に効果があるようだ。