Intelは2011年1月31日(現地時間)、新チップセット「Intel 6シリーズ」に回路設計上の不具合が見つかったと発表した。問題のある同チップセットは出荷を停止し、修正版の製造を開始している。問題のあるチップセットを搭載したマザーボードやパソコンについては、OEMメーカーと協力して回収作業や修理、交換などを実施するという。
Intelの発表によると、問題のあるチップセットの一部製品では、時間の経過とともにSerial ATAポートが劣化することで、接続しているHDDや光学ドライブの性能や機能に影響を与える可能性があるとのこと。問題があるのは2011年1月9日以降に出荷したチップセットを含む製品で、Intelは「エンドユーザーに対する影響は少数に限られる」としている。CPUへの影響は無く、すぐに深刻な問題が発生する心配はないため、根本的な対策が告知されるまでは継続して使用できるとしている。
修正版のチップセットは、2011年2月末までに出荷を開始するという。4月には出荷量が回復する見込みだ。Intelの発表を受けて、東京・秋葉原のPCパーツショップでは、問題があると見られるIntel P67/H67チップセットを搭載したマザーボードの販売を2月1日から一時停止した。