「文化庁メディア芸術祭」の受賞作品展が開催中
「Ustream」を使ったイベントプログラムのネット配信も
第14回文化庁メディア芸術祭(主催:文化庁、国立新美術館、CG-ARTS協会)の「受賞作品展」が、2011年2月2日から13日までの12日間、国立新美術館と東京ミッドタウンで開催されている。同芸術際は、プロ・アマ問わず応募できるコンテスト。アート/エンターテインメント/アニメーション/マンガという4つの部門に分かれ、選ばれた作品をそれぞれ展示する。
14回目となる今回の展示会では、会場に動画配信スタジオ「ソーシャル・メディア・ラウンジ」を設けた。作家によるトークショーや審査員の講評、海外フェスティバルディレクターによる各国のフェスティバルの紹介など、さまざまなイベントプログラムを会期中に毎日開催。その模様を、インターネットを使った動画配信サービス「Ustream」で配信する。前回の作品展で提供した、iPhoneアプリによる作品ナビゲーションや会場での貸し出し機器は今回用意しない。
「受賞作品展」は観覧無料、開館時間は10:00~18:00(金曜日は20:00まで)。休館日は2月8日。サテライト会場である東京ミッドタウンは11:00~20:00の開館で、休館日はない。
主な受賞作品の概要については、関連記事の「『文化庁メディア芸術祭』の受賞作品決まる」を参照。
「第14回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」入り口
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会場風景(アニメーション部門の付近)。4つの部門ごとに展示エリアを分け、鑑賞しやすくしたという。従来は部門ごとに展示エリアを設けていなかった
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アート部門優秀賞『NIGHT LESS』(田村友一郎氏)は、Googleストリートビューのイメージだけで全編構成するロードムービー。タイトルの由来は、Googleストリートビューが昼間の映像しかないため。制作の手間については「撮った方が早いと思う」(田村氏)とコメントし、笑いを誘った
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エンターテインメント部門大賞『IS Parade』(林智彦氏/千房けん輔氏/小山智彦氏)は、auのスマートフォン「IS series」のプロモーションサイトとして作られた。TwitterのIDを登録すると、自分やフォロワーのアイコンが人型となって画面を行進する。パソコン版、Android版で楽しめる。「受賞できると思っていなかったのでうれしい」(林氏、写真中央)
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エンターテインメント部門奨励賞『iPad magic』(内田伸哉氏)は、iPadを使いマジックを披露する街頭パフォーマンスの映像。iPadが日本で発売された2010年5月28日に合わせ公開した。「はやるものを作りたかった」(内田氏)(c)内田伸哉
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マジックを実演する内田氏。液体の入ったコップを傾けiPadに注ぐと、iPadの画面に液体がたまる映像が表示(写真上のシーン)。同じ動きをした後、iPadの裏側から実際に食べ物を取り出した
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受賞マンガ作品の一部を閲覧できる部屋を併設する。設置のノートパソコンとiPhoneでWeb作品も閲覧可能
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