米クラウドエンジンズは2011年2月2日、ネットストレージ環境を簡単に構築できるアダプター「Pogoplug(ポゴプラグ)」を2月4日に発売すると発表した。パソコンのほかiPhoneなどの携帯端末から、インターネット経由でPogoplugにつないだハードディスクにアクセスできる。実勢価格は約1万円。
個人が自宅に所有しているストレージを、インターネット経由で簡単にアクセスできるようにするのがコンセプト。あたかもクラウド型のネットストレージのように利用できる。クラウド型のネットストレージは大容量を利用するには月額料金が掛かるものが多い。一方、Pogoplugの場合は、本体さえ購入すればサービス料は無料。「一度量販店などで購入すれば、あとのサービス料金は掛からない」(ダニエル・プッターマン最高経営責任者)。4つのUSB 2.0端子を備えており、最大で4台のドライブを接続できることから、ユーザーが自由に容量を増やせる点もアピールする。
「開発に4年の歳月がかかったのは、ユーザーが簡単に利用できるようにするため」(プッターマン氏)と使い勝手の良さにも自信を見せる。PogoplugとUSB接続のドライブとLANケーブルを接続。続いて、LAN内に接続されたパソコンで専用サイトを開き、簡単な登録作業をすれば利用可能となる。
外部のパソコンでWebブラウザーを開き、専用サイト上でメールアドレスとパスワードを入力すると、自宅のPogoplugに接続されたドライブ内の写真や動画などを表示できる。写真や動画のデータは、同社の専用サーバーを経由した上で配信する。通信速度の低下を避けるため、国内にサーバーを新設した。
iPhoneやAndroid端末では、専用アプリを使って自宅のPogoplugにアクセスできる。DLNA機器からの接続も対応し、将来は「DTCP-IPの対応も進める」(プッターマン氏)予定だ。ほかにもPogoplugのUSB端子にプリンターを接続して各種ファイルを印刷する機能、友人や家族などにメールを送信して相手がファイルを参照できるようにする機能、複数のPogoplug間でバックアップを取る機能などがある。