キヤノンは2011年2月7日、小型デジカメ「IXY」「PowerShot」シリーズとデジタル一眼「EOS Kiss」の新製品を発表した。いずれの機種も、シーンモードの拡張や、高機能化により、撮影場所の雰囲気に合った写真をより簡単に撮影できるようにした。
IXYとPowerShotの両シリーズには、周囲の状況を認識して32種類のパターンから撮影設定を自動選択する「こだわりオート」、動物や列車など動く被写体に対してピントと露出を合わせ続ける「主役フォーカス機能」を搭載した。
IXYシリーズには、ISO1600と高感度の撮像素子とソフトウエア処理を組み合わせ、ノイズや手ブレを抑えて、自然な階調を表現する技術「HS SYSTEM」を採用。1920×1080ドットのハイビジョン動画を撮影できる。最上位機種の「IXY 31S」はF2.0と明るいレンズを搭載。撮像素子は1210万画素で、光学4.4倍ズーム、3.2型の液晶ディスプレイを備える。実勢価格は約3万7000円。発売は3月上旬。光学5倍ズームを搭載しながら厚さを19.5mmと薄型にした「同410F」(実勢価格は約3万円、発売は2月17日)、光学4倍ズームの「同210F」(実勢価格は約2万3000円、発売は2月17日)もある。
「PowerShot SX230 HS」はGPS機能を搭載。写真に撮影場所を記録するようにしておけば、付属のソフトで地図上に写真を並べて表示できる。撮像素子は1210万画素、光学ズームは14倍。HS SYSTEMと1920×1080ドットのハイビジョン動画機能を搭載。実勢価格は約4万円。発売は3月上旬。
「PowerShot A3200 IS」は、1410万画素で光学5倍ズームを搭載。実勢価格は約1万6000円。発売は2月17日。「同A2200」は1410万画素で4倍ズーム。実勢価格は約1万3000円。発売は2月17日。「同A1200」は1210万画素で4倍ズーム。実勢価格は約1万2000円。発売は3月上旬。
一眼レフの「EOS Kiss X5」は、撮影時の色合いを被写体に合わせて制御する「シーンインテリジェントオート」を搭載。従来機と比べて、人物の顔、青空、夕景、雪景色などシーンに合わせた雰囲気を出しやすくした。撮像素子は1800万画素。ボディのみの実勢価格は約9万円。18-55mmのレンズキットが約10万円、さらに55-250mmのレンズを加えたダブルズームキットが約13万円。発売は3月上旬。
1220万画素の入門機「EOS Kiss X50」も投入する。ボディのみの実勢価格は約5万円。18-55mmのレンズキットが約6万円、55-250mmのレンズを加えたダブルズームキットが約9万円。18-55mmのズームレンズと50mmの単焦点レンズを組み合わせた「こだわりスナップキット」は約7万円。発売は3月上旬。