日本マイクロソフトは2011年2月10日、Windows 7およびWindows Server 2008 R2用のサービスパック1(SP1)日本語版の提供時期を発表した。MSDNとTechNetの会員およびボリュームライセンスユーザーには2月17日、一般ユーザーには2月23日に提供を開始する。
Windows Server 2008 R2向けSP1では仮想化の機能が主に強化されている。新機能「RemoteFX」は、リモートデスクトップ環境から利用する仮想マシンに対し、サーバー上のグラフィックチップ(GPU)を仮想化し、割り当てる機能。リモートデスクトップ環境で、3Dグラフィック描画や動画再生、SliverlightやFlashのコンテンツ再生などをスムーズに実行できるようになる。このほか、Windows Server 2008 R2上の仮想マシンに対するメモリー割り当てを動的に増減し、メモリーを効率的に使用できるようにする「Dynamic Memory」が追加された。
一方、Windows 7向けSP1は、単体での機能強化は含まれていないが、上記Windows Server 2008 R2向けSP1で追加された機能へ対応した。両SP1とも、新機能に加え、これまで提供されてきた更新プログラムを含む。
なお同社によれば、Windows 7は製品出荷以来、全世界で3億ライセンスが販売されており、インターネットに接続された全世界のパソコンの20%に搭載されている。また日本の法人市場においては、2月10日現在、1万570社でWindows 7のボリュームライセンスが購入されているという。