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 米マイクロソフトは2011年2月11日(米国時間)、フィンランドの携帯電話大手ノキアとモバイル分野での戦略的提携を発表した。ノキアは、同社製スマートフォンの主要なプラットフォームとしてマイクロソフトの「Windows Phone」を採用。両社はマーケティングにおける協業や開発ロードマップの共有なども進める。ノキアの端末やサービスにはマイクロソフトの検索サービス「Bing」を組み込み、ノキアの地図サービス「Nokia Maps」はマイクロソフトの地図サービスの中心となる。

 提携を発表したノキアのスティーブン・エロップCEOは、2010年9月までマイクロソフトのビジネス部門担当プレジデントとして、Office関連製品やビジネスソリューションなどの事業を統括していた人物。また両社は2009年8月、ノキア製のSymbian OS搭載端末に、マイクロソフトの「Office Mobile」などを移植するための提携を発表していた。

 米アップルのiPhoneや米グーグルのAndroid OS搭載端末が存在感を増す中で、シェアの減少に苦しむノキアと後塵を拝しているマイクロソフトが、生き残りを賭けてタッグを組むことになる。