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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2011年2月17日、江東区大島に建設した新本社ビルの内覧会を開催した。同ビルには、市ヶ谷本社や荻窪、高井戸などの事業所が統合される。2011年3月初めから順次移転し、同年5月中旬に完了する予定。

 新本社ビルは地上9階建てで、敷地面積はおよそ1万9000平方メートル(図1)。特徴の一つは、基準階(4階から7階)の面積が「都内最大級」(グローバルリアルエステート本部本部長の加藤武彦氏)であること。サッカーコートと同程度の面積(およそ100m×55m)だという。外部柱なので、オフィススペースには柱がない(図2)。

 また、環境に配慮したことも特徴だとする。ひさしを設けることで屋内への直射日光を防ぎ、ブラインドを下ろさなくても済むようにしている。これにより自然採光を可能にし、照明などの消費電力を少なくする。

 1階から天井へと続く吹き抜けも、消費電力の削減に効果があるという。吹き抜けにより発生する上昇気流により、自然換気を併用した空調が可能になるためだ。これらの効果により、「同じ規模のビルと比較すると、二酸化炭素の排出を40%ほど削減できる」(加藤氏)。

 新本社ビルには、市ヶ谷にある本社と、荻窪事業所、高井戸事業所、新宿事業所が統合される。いずれも、業務を継続しながらの移転となるため、移転作業のほとんどは週末に行われるという。

 3月初めから順次移転し、移転した部署から、新本社ビルで業務を行う。全ての移転が完了するのは5月中旬。5月16日には、新本社の正式開設を記念した「開所式」を開催する予定だ。