PC Onlineの大人気コラム「美人研究員は見た! ビジネスメール事件簿」。その主人公であるビジネスメール研究所の2人が2011年2月19日、名古屋の中学校・高等学校で“出張講義”を実施した。過去に好評を博したテーマを取り上げながら、コラムさながらの軽妙な掛け合いを通じてビジネスメールのマナーを解説した。
講義の舞台となったのは、名古屋市にある私立の中高一貫校、東海中学校・高等学校。同校は、生徒自身が企画・運営するイベント「サタデープログラム」を毎年2回開催している。同校の生徒に加え一般市民にも公開する講座で、毎回、全国からのべ6000人ほどの来場者を集める大規模な催しだ。第一線で活躍する作家や政治家、ジャーナリスト、研究者、タレントなど、名だたる専門家が講師を務める。18回目となった今回も約50種類もの講座が設けられ、漫画家の藤子不二雄A氏、作家の椎名誠氏など多彩なメンバーが登壇した。
コラムの著者である平野友朗氏、直井章子氏が担当した講座は、第2部の「美人研究員の事件簿~あなたのメール、間違っていませんか?」。講義はまず、すばらしい例として1通のメールを紹介するところから始まった。『見た目は子ども、メールは大人。「コナンくんメール」』で紹介した、ある中学生からのメールだ。
実はこれ、東海中学校の生徒から実際に送られてきた、サタデープログラムでの講演依頼メールを題材にしている。中学2年生の送信者(通称“コナンくん”)は、同コラムを第1回から読んでいるというファンだ。コナンくん本人から、講演を依頼するに至った経緯などを聞き出しつつ、平野氏と直井氏がなぜそのメールに心を動かされたかを解説。その上で、面識のない人に対して何かを依頼することの難しさ、注意すべき点を述べた。
ほかには、『会えばいい人、メールはコワイ!「二重人格メール女子」』や、『ビジネスメールであり?なし?「いい歳なのに音符ちゃん」』、『送信直後に顔面蒼白! 「転送メールは災いの元」』といったネタが登場。いずれも実際の出来事を基にしているだけあって、平野氏と直井氏の解説もリアリティ抜群。受講者も、ある人は大きくうなずきながら、ある人はメモを取りながら、熱心に耳を傾けていた。
後半は質問コーナー。会場からは活発に手が挙がり、「相手のメールを引用しながら返事をするときには何に気を付けたらよいか」「たくさんのメールに効率的に返事をする秘訣は何か」といった質問が出された。
第3部も、特徴ある講座が目白押し。どの会場もほぼ満員となる盛況ぶりだった。