OCZ Technologyは2011年2月24日、SSDの新製品「Vertex 3」「Vertex 3 Pro」を発表した。Serial ATA 6Gbpsに対応したMLC(Multi Level Cell、多値記録)タイプの製品で、SandForce製コントローラーを搭載する。日経WinPCはVertex 3の試作品を入手。性能を検証した。
Vertex 3はコントローラーにSandForce製の「SF-2281」を搭載する。120GBと240GBがあり、公称値は読み出しが550MB/秒、書き込みは120GBが500MB/秒、240GBが525MB/秒と非常に速い。4KBデータのランダム書き込み時のIOPS(I/O Operations Per Second、1秒当たりの入出力回数)は6万だ。前モデルの「Vertex 2」は「SF-1222」を搭載したSerial ATA 3Gbps対応モデルで公称値は読み出しが285MB/秒、書き込みが275MB/秒だった。仕様上の読み書き性能はおよそ倍だ。
Vertex 3 Proは「SF-2582」を搭載した業務向けの製品。速度だけでなく信頼性の高さも売りにしている。公称値は読み出しが550MB/秒、書き込みが500MB/秒。4KBランダム書き込み時のIOPSは7万。100G/200G/400GBの3モデルある。OCZはVertex 3 240GBの希望小売価格を499.99ドル、Vertex 3 Pro 200GBを775ドルとしている。
日本では、3月中にVertex 3が発売になる見込みだ。120GB版は約2万7000円、240GB版は約5万6000円で予約を受け付けているショップがある。
今回はVertex 3の240GBをテストした。「ベータ(開発途上)版のエンジニアリングサンプル」という段階の製品であり、ファームウエアが最終版ではないという。外装にもシールが無かった。量産品は、読み書き性能が変わる可能性が高いので、今回のテスト結果はあくまでも早期サンプルでの参考値ととらえてほしい。