NTTPCコミュニケーションズとNTT東日本は2011年3月3日、クラウド型の防犯カメラシステムを提供するために協業し、4月から販売すると発表した。複数拠点のネットワークカメラで撮影した画像を、拠点ごとにローカル記録するとともに、NTT東日本の「フレッツ・VPNワイド」サービスを利用したVPNネットワークを経由してNTTPCコミュニケーションズが運営するデータセンターのサーバーに記録・管理する。
システムでは、まず300万画素のネットワークカメラを使い、カメラごとに最大解像度1280×960ドット、毎秒4フレームの詳細画像を記録する。同時に、画像を320×240ドット、毎秒1フレームに間引いた画像に変換してサーバーに転送する。
カメラにはモデルによって、最大16G~32GBのmicroSDHCまたはSDHCメモリーを内蔵することができる。より大容量の画像を保存したい場合は256GBのSSDを用意している。256GBのSSDを使った場合、640×480ドット、毎秒4フレームの画像なら26.9日間、1280×960ドット、毎秒4フレームの画像ならば7.6日間録画できる。
サーバーに蓄積した画像はVPNネットワークに接続していれば、防犯カメラから離れた場所にいてもWebブラウザーを使って確認することができる。複数拠点のカメラ画像を1カ所でまとめて管理することも可能。特定のカメラを選択して高精細なリアルタイム画像を表示したり、サーバーに保存されている過去の画像を検索することもできる。
過去の画像を調べる場合は、まずサーバーの画像を検索して、詳細に調べたい日時を特定する。サーバーの画像では解像度が不足する場合は、カメラ側に保存されている高精細な画像を管理拠点のパソコンにダウンロードして、再生やコピーすることができる。サーバーに録画できる容量は10GB。320×240ドット、毎秒1フレームの画像を約10日間録画可能。
サービス基本料は月額5250円。カメラ接続料が1台につき(同)4725円、フレッツ光ネクストが(同)5460円、フレッツVPNワイドが(同)1890円。など。カメラ3台のシステム構成価格例は、カメラなどのハードウエア料金とセットアップ代で初期費用が約83万円。通信やサービス料金が約3万4000円。カメラなどを5年レンタルにした場合は、通信・サービス料金を含めて月額5万円強になるとしている。