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 日本マイクロソフトは2011年5月26日、SOHO/小規模向けサーバーOS「Windows Small Business Server(SBS) 2011 Essentials日本語版」を提供開始した。価格を抑え専用の管理画面を用意するなど、専任の管理者がいない会社でも簡単にサーバーを導入して利用できるようにしたのが特徴である。

 SBS 2011 Essentialsは、Windows Server 2008 R2をベースに、使えるユーザー(PC)数を25ユーザーまでに制限したサーバーOS。従来のSBSに比べ、対象のユーザー数を少なくすると同時に、Exchange ServerやSharePoint Serverといったアプリケーションを除くことで、価格を低く抑えた。Open Licenseで単独の製品として購入した場合の参考価格は9万6200円。クライアントライセンスのCALは不要になっており、この価格で25ユーザーまで利用できる。なお、Exchange ServerやSharePoint Serverを搭載した従来のSBSに相当する製品は「SBS 2011 Standard」として販売する(75ユーザーまで)。

 SBS 2011 Essentialsの特徴は、専任の管理者がいない環境でも簡単に運用管理の作業ができること。そのために、「管理ダッシュボード」と呼ぶ独自の管理コンソールを用意した(写真1)。この画面から「ユーザーの追加や削除」「ファイルの共有やアクセス許可の設定」といった日常の主な運用管理業務を実行できる。また、それぞれの管理画面も設定項目数を減らすなどしており、ノウハウのない人でも簡単にサーバーを運用できるように工夫している。

 SBS 2011 Essentialsでは、災害時に備え「自動バックアップ」や「リモートアクセス」などの機能も標準で装備している。自動バックアップでは、あらかじめ設定した時間にクライアントPCのデータをサーバー上に自動的にバックアップする。電源が落ちているPCについては起動させてからバックアップできるため、夜間のバックアップ作業も可能だ。リモートアクセスでは、外出先や自宅のPCからWebブラウザ経由でサーバー上のデータやアプリケーションを利用できるようにする。サーバー上のデータだけでなく、PCのデスクトップにもアクセスできるため、災害時に自宅に待機しながら業務を継続させることが可能になる。

 SBS 2011 Essentialsを利用するPCには、あらかじめ「スタートパッド」と呼ぶクライアント用のツールをインストールしておく(写真2)。このツールのメニューから、共有フォルダに簡単にアクセスしたり、ユーザーの都合のいい時間に明示的にバックアップを実行したりできる。このツールを使うことで、Active Directoryドメインに参加していないPCであってもクライアントとして利用できる。このため、量販店などでプリインストールされているWindows 7/Vista/XPのHomeエディション搭載PCでも、そのままクライアントとして利用できる。

 将来的に、SBS 2011 Essentialsではクラウドサービスとの連携を想定している。同梱していないExchange ServerやSharePointといったサーバーアプリケーションの代わりに、Exchange OnlineやSharePoint Online、LuncOnlineなど、Office 365と呼ばれるマイクロソフトのクラウドサービスを簡単に利用できるようにする予定。実際の対応はOffice 365提供開始後を予定しているため、現時点ではどのような連携になるかは分からないが、契約作業などは簡素化される見込みだ。

 SBS 2011 Essentialsはパートナーからサーバーにプリインストールされた形で提供される。現時点で提供を表明しているのは、アプライド、NEC、サードウェーブ、デル、トーワ電機、日本コンピューティングシステム、日本ヒューレット・パッカード、富士通、マウスコンピューター、ユニットコム、レノボ・ジャパン--の12社。それ以外に、アプリケーションパートナー13社、ソリューションパートナー5社が対応を表明している。