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 「Internet Explorer(IE)のユーザーは、World IPv6 Dayを契機にIE9へアップグレードしてほしい」。日本マイクロソフト 技術統括室/イノベーションセンター本部長の田丸健三郎氏は2011年6月6日、日経パソコンの取材に対し、World IPv6 Dayで起こり得る問題や回避策について解説した。

 World IPv6 Dayとは、世界規模で実施されるIPv6の実証実験。インターネットでサービスを提供する企業が、24時間にわたって、WebサイトをIPv6に対応させる。期間は、日本時間では6月8日9時から6月9日8時59分まで。米グーグルや米フェイスブック、米マイクロソフトといった大手を含む200社以上が参加を表明している。

 この実験の影響により、ある条件下のパソコンでは、障害が発生するという。JAIPA(日本インターネットプラバイダー協会)などの情報によれば、以下の条件を全て満たす環境において、障害が発生する恐れがある。

●フレッツ光サービス(NTT東日本、NTT西日本)を利用している
●IPv6に対応したOSを利用しているWindows Vista/7
Mac OS X(10.4以降)
iOS(iPhone、iPad、iPod Touch)
Android
●影響を受けるアプリケーションを利用しているOutlook 2003/2007/2010
IE 6/7/8
Opera 10.10
Android 2.1 標準ブラウザ(https アクセスした場合)(機種により異なる)

 想定される障害は以下の通り。

  • Webページの表示に時間がかかる
  • Webページの全部または一部が表示されない
  • メールが送受信できない

 日本マイクロソフトでは6月1日以降、同社サイトなどにおいて、IEユーザーに注意を呼びかけるとともに、回避策を公開している。回避策は以下の4種類。

  • IE9にアップグレードする
  • IPv6の使用を一時的に抑制するパッチを適用する
  • IPv6プロトコルを使用しない設定に変更する
  • ネットワークポリシーテーブルを変更する

 中でも、特に推奨にしているのがIE9へのアップグレード。「IE9では、IPv6対応に加えて、セキュリティやパフォーマンス、機能なども向上させている。今回のWorld IPv6 Dayを契機に、IE9にアップグレードしてほしい」(田丸氏)。

 IE9にアップグレードできない環境では、それ以外の回避策を実施する。ただし、前述の条件に合致するIE 7/8であっても、Webページの再読込を繰り返せば、Webページは表示されるという。

 IE 7/8で適切に表示されなくなるのはIPv6に対応サイトだが、いつも表示されないわけではない。「タイミングの問題であり、適切に表示されることもある。表示されない場合でも、何回か再読込すれば表示される」(田丸氏)。

 同社では、今回の問題を解消するIE8用のパッチを用意。ダウンロードセンターで公開している。現在では問い合わせのあったユーザーにのみ案内しているが、パッチの十分な検証が済めば、Windows Updateなどでも公開する予定だ。IE7用のパッチについても開発中だという。