PR

 iPhone向けのセキュリティアプリを開発するダニエル・アミテイ氏は2011年6月13日、iPhoneをロックするために設定されるパスワードの傾向を分析し、自身のブログで公表した。それによると、最も多く使われているのは「1234」、次いで「0000」「2580」「1111」「5555」だという。

 アミテイ氏が開発したiPhoneアプリの一つが「Big Brother Camera Security」。これは、第三者によるiPhoneの不正利用を防ぐアプリ。同アプリによるパスワードロックの解除に失敗すると、そのときの利用者の顔写真を撮影。写真データとiPhoneの位置情報を、指定のメールアドレスに送信する。

 このアプリの無料版には、同アプリに設定したパスワードを匿名でアミテイ氏に送信する機能がある。アプリの機能改善などに役立てるためだとする。このアプリのパスワード設定画面は、iPhoneのそれと酷似しているため、それぞれに同じパスワードを設定しているユーザーが多いとアミテイ氏は推測。同アプリで収集したパスワードから、iPhoneで使われているパスワードの傾向を分析した。

 収集したパスワード数は20万4508件。そのうち最も多かったのは「1234」で8884件を占めた。以下、「0000」「2580」「1111」「5555」「5683」「0852」「2222」「1212」「1998」と続く(図)。

 「2580」は、キーパッドの真ん中の列を上から順に押した数字になる。「0852」はその逆だ。また、「5683」は「LOVE」を表す数字列だという。キーパッドに書かれているアルファベットを「L」「O」「V」「E」の順に押すと「5683」になる。

 「1998」は、ユーザーが生まれた年か学校を卒業した年(西暦)である可能性が高い。実際、「1990」から「2000」までの4桁の数字はいずれも上位50に、「1980」から「1989」まではいずれも上位100に入っている。

 なお、アミテイ氏がこの情報を公開した翌日、米アップルの「App Store」から該当のアプリ(Big Brother Camera Security)が削除された。同アプリが、ユーザーのパスワード情報を盗んでいると判断されたためだという。

 これについてアミテイ氏はブログで反論。このアプリが収集しているのはiPhoneのパスワードではなく同アプリのパスワードであること、匿名でありユーザー情報とはひも付けられていないこと、アプリの機能改善のために収集していることなどを訴えている。