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 日本航空(JAL)は2011年9月15日、国際線の旅客機内において無線LANによるインターネット接続サービスを2012年夏に開始すると発表した。当初はボーイング777型機で運行する日本-米国、日本-欧州の主要路線で提供を始め、順次対象路線を拡充していく予定。

 計画しているサービスは、旅客機内に無線LANのアクセスポイントを設置し、乗客が手持ちのパソコンやスマートフォンなどから無線LAN接続によりインターネットに接続可能にするというもの。旅客機から通信衛星を介して地上基地にデータを伝送することで、インターネットに接続する。

 同サービスで使用する通信システムは、米パナソニック・アビオニクスの「eXConnect」を採用。衛星通信には「Kuバンド」と呼ばれる12G~18GHz帯を使う。通信速度は飛行エリアや通信状態、同時に帯域を利用する乗客数、同サービスに割り当てるトランスポンダ数などにより異なる。おおむね1機当たり10~50Mbps程度とすることを検討しているもようで、これを乗客全員で分け合う形になる。「ホームページの閲覧、添付ファイル付きのメールの送受信、SNSのアップデートなどは問題なくできる水準」(JAL広報部)としている。

 利用料金は未定としているが、「同様にeXConnectを採用した機内インターネット接続サービスを提供する独ルフトハンザでは、1時間当たり10.95ユーロまたは24時間当たり19.95ユーロ。当社のサービスもおおむね同程度の料金水準になるだろう」(JAL広報部)としている。

 サービス開始当初は、国際線用のボーイング777-300ER型機の13機で提供。ボーイング767型機やボーイング787型機などについては、「ボーイングや関係当局の認可が必要なためすぐには導入できないが、当社としては導入を広げていきたいと考えている」(JAL広報部)という。なお、現時点では中国上空とロシア上空におけるKuバンドを使った衛星通信の認可が得られていないため、日本-欧州線でのサービス提供はこれらの認可取得が前提となる。

 JALは2004年12月から、今回と同様の機内インターネット接続サービス「JAL SkyOnline」を提供していた。これは、米ボーイングの事業部門「Connexion by Boeing」が運営していた通信システムを利用したサービスであった。しかし、ボーイングがConnexion by Boeing事業から撤退したことに伴い、2006年12月にサービスを終了している。