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 福島県伊達市の富士通アイソテックは、2011年3月11日に発生した東日本大震災で大きな被害を受けたパソコン生産拠点だ。震度6弱の地震に見舞われた同社では、生産中のパソコンが生産ラインから落下。さらに、生産棟内のエアコン落下や、ダクト破損という大きな被害を受けたことで、2日間にわたって、立ち入りできない状態となった。

 だが、3月23日にはノートパソコンの生産を行う、島根県斐川町(当時、現在は出雲市)の島根富士通で一部のパソコンの振り替え生産を開始。3月28日には富士通アイソテックでの生産を再開するという、早期の復旧を果たした。

福島県伊達市の富士通アイソテック。富士通のデスクトップパソコンの生産拠点だ
福島県伊達市の富士通アイソテック。富士通のデスクトップパソコンの生産拠点だ
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 ここには、事前にBCP(事業継続計画)を策定していたこと、そして、富士通グループ内で、それを実行に移すための情報交換が行われ、社内がBCPの実行に向けて迅速に動けたことが見逃せない。この取り組みは、生産拠点におけるBCPに対する手本として、全国の製造業からも注目を集めた。

 だが、そのBCPも決して万全であったわけではない。「実際には、策定した計画の約3割は実行できるものではなかった。机上で作られたプランであったという反省もある」と、富士通パーソナルビジネス本部長の齋藤邦彰執行役員は語る。富士通の齋藤執行役員、富士通アイソテックの栃本政一社長に、東日本大震災から1年を経過したこのタイミングで、富士通アイソテックにおけるBCPの成果と課題について聞いた。

富士通パーソナルビジネス本部長の齋藤邦彰執行役員
富士通パーソナルビジネス本部長の齋藤邦彰執行役員
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