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 「WWDC(世界開発者会議) 2012」の発表におけるハードウエアの目玉は、かねてから噂のあったRetinaディスプレイ対応のMacBook Proだった。その名も「MacBook Pro Retina」で、ディスプレイサイズは15インチクラスのみ。iPhone、iPadに始まったアップルのディスプレイ高画素化戦略が、ついにMacにも波及したことになる。価格は上位モデルが23万8800円、下位モデルが18万4800円。本体のサイズはいずれも幅35.89×奥行き24.71×高さ1.8cmで、重さは2.02kg。旧機種比で、約25%薄く、20%軽くなった。

 新しいMacBook Proに搭載されたRetinaディスプレイは、15.4型で510万ピクセル。画素数は従来の15インチMacBook Proの4倍(縦、横それぞれ2倍)に当たる2880×1800で、フルHDディスプレイの1920×1080に比べても2倍以上の高精細画面となる。1インチ当たりのピクセル数は220で、アップルによれば、「人間の目では1つの画素を識別できないほど密度が高く」、画像やテキストの細部までくっきり映し出すという。標準のMacBook Proと比べ、コントラスト比は約29%高く、光の映り込みは約75%に抑えたという。視野角の広いIPSパネルの採用で、斜めから見ても自然な色調やコントラストが維持できる。

 MacBook Pro Retinaディスプレイモデルのラインアップは2種類。いずれも第3世代のクアッドコアCore i7プロセッサーとSSDを搭載している。下位モデルのCPUは速度が2.3GHzでSSDは256GB、上位モデルはCPUの速度が2.6GHzでSSDは512GBだ。上位モデルでは、2.7GHzのCPUや768GBのSSDも選択できる。

 そのほかのスペックも向上しており、グラフィックスには「NVIDIA GeForce GT 650M」を採用。USB 3.0ポート×2やMacBookシリーズでは初採用となるHDMIポートに加え、汎用の高速インタフェースである「Thunderbolt」も2ポート備えた。その一方、有線LANポートは廃止された(同時発売の「Thunderbolt-Gigabit Ethenetアダプタ」で対応)。最大7時間駆動するバッテリーは、すぐに作業が復帰できるスタンバイ状態を最大30日間持続する。そのほか、今夏に発売される「OS X Mountain Lion」の新機能「音声入力」を見越し、デュアルマイクを内蔵。周囲の雑音を抑え、自分の声をクリアに感知する。
 
 プリインストールOSはOS X Lionを搭載、クリエイティブスイートのiLifeが付属する。Retinaディスプレイに合わせ、ソフトウエアの最適化も実施済み。SafariやMailなどOS X Lionアプリケーションのほか、「iPhoto」や「iMovie」などのiLifeアプリケーションが対応しているほか、プロ向け映像編集ソフトの「Final Cut Pro」などもアップデートが無償配布される。

 同社が提供する「OS X Mountain Lion Up-to-Dateプログラム」を利用すれば、新しいMacBook Proを無償でOS X Mountain Lionにアップデートできる。2012年6月11日から、Mac App StoreでOS X Mountain Lionが発売されるまでに対象製品を購入したユーザーが適用となる。