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 富士通は2012年8月17日、使用済みのCDやDVDを富士通グループのリサイクルセンターで回収し、再生プラスチックとしてノートパソコンの筐体に再生利用するリサイクルシステムを、富士通研究所と共同で構築したと発表した。2012年夏モデルの企業向けノートパソコン「LIFEBOOK P772/E」で、本体前面の一部にこの仕組みを適用している(写真)。

 富士通では、国内5カ所の富士通リサイクルセンターでパソコンなどのリサイクルを行っているが、回収したプラスチックをパソコンの筐体へ再利用するには課題があった。まず、異種類のプラスチック同士は加熱溶融しても均一に混じり合わないため、同じ種類のプラスチックを集める必要があったこと、また種類は同じでも、組成の差異、外観の汚れ、異物混入により、成形性や色調、強度特性などを従来製品と同品質にすることは困難だったことなどだ。さらに、RoHS指令やREACH規則などICT製品における含有化学物質の安全性に関する法規制に対応する必要もあった。

 そこで富士通では、パソコンの添付品として一定量が確保できるCDやDVDに着目。CDやDVDは、ノートパソコンの筐体に適するポリカーボネートを原料としており、難燃剤などの不純物も含まれていないため、リサイクル材料として適していると判断した。

 今回発表したシステムは、再生プラスチックに不純物が混入するリスクを避けるため、富士通研究所が作成した化学物質のリスク管理データベースに基づいて、回収したCDやDVDの破材に有害物質が含まれていないかを確認し、ノートパソコンの材料物性について確実なチェックを実施する。

 富士通ではこのシステムにより、従来のノートパソコン製造プロセスと比べ、新たに使用するプラスチックの使用量を年間約10トン以上、CO2排出量を約15%削減できると見込んでいる。