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 中国レノボは2012年9月5日、各事業を統括する責任者による報道関係者向けの説明会を開催し、今後の製品戦略や販売方針を説明した。Windows 8対応パソコンについては、ディスプレイを折り返すことでタブレット端末になる「IdeaPad YOGA」を目玉として投入し、新たな用途を提案する。Android搭載タブレットについてもラインアップを増やし、さまざまな用途やユーザーの要望に対応する。

 IdeaPad YOGAは13型のタッチパネル液晶を搭載したノートパソコン。ディスプレイ部のヒンジが360度回転する仕組みとなっており、画面を折り返すとタブレット端末のように使える。「仕事から遊びまであらゆる用途で使える」(ワールドワイドコンシューマープロダクトローンチエグゼクティブディレクターのニック・レイノルズ氏)というのが訴求ポイントだ。本体の厚さは16.9mmで重さは1.43kg。Windows 8パソコンが一斉に登場する10月末に、目玉の製品として投入する。価格は999ドルから。同社ではIdeaPad YOGAに対して過去最大規模となる宣伝広告費8500万ドルをかける。

 Windows 8のタブレット端末は、10.1型液晶を備えた「ThinkPad Tablet 2」を投入する。投入時期は2012年末となる見込み。CPUにはAtomを搭載し、厚さは10mm、重さは650g。操作や文字入力にデジタイザーペンが利用できるほか、近距離無線通信技術の「NFC(near field communication)」に対応する。指紋認証によるセキュリティ機能など、企業向けの機能も備える。

 ARM系CPUを搭載するWindows RTの製品については、タブレット型のほか、IdeaPad YOGAに近いハイブリッド型端末を開発しており、10月末に発売する予定。「Windows RT端末にはOfficeが付属することから、iOSなど既存のタブレット端末よりも仕事の生産性を重視する人に需要がある」(レイノルズ氏)と展望する。なお、日本市場への投入計画については言及しなかった。

 Android搭載のタブレットは、製品ラインアップを拡充してシェア拡大を狙う。同社は8月末からドイツで開催された展示会「IFA 2012」で3製品を発表した。7型液晶の「IdeaTab A2107」、9型液晶の「同 A2109」、着脱可能なキーボードが付いた10型液晶の「同 S2110」である。用途に合わせて3種類から選べることのほか、「既存の他社製Androidタブレットと比べて価格の優位性がある」(アジアパシフィック/ラテンアメリカ モバイルインターネットデジタルホームビジネスデベロップメントディレクターのキース・リュー氏)ことを訴求する。価格はA2107が169ドル、A2109が299ドル、S2110が399ドル。発売時期は9月末以降。

 レノボとNECのパソコン事業の合弁を含む日本の事業については、レノボNECホールディングス会長/レノボ・ジャパン会長のロードリック・ラピン氏が説明した。NECとレノボの技術の共通化や人材の交流などが進み、大きな効果が出ていると強調。2012年4~6月のシェアは25.4%となり「3年でシェア30%」(ラピン氏)を目標に掲げる。既にレノボのサポート業務をNECパーソナルコンピュータに移管しているが、今後も連携をさらに強化。2012年秋には、試験的にThinkPadの一部をNECの米沢工場で生産し、納期短縮などの効果を探る。同時に、NECとレノボの開発部門で協力体制を取った製品も複数投入する。

 ThinkPadの製品デザインについては、レノボ・ジャパンのノートブック製品デザイン/ユーザーエクスペリエンス・高橋知之部長が説明した。IBM時代と比べると「レノボは製品開発上でデザインを重視する考え方を持っている。従来のThinkPadではきょう体のラインが直線だったが、現在のThinkPad X1 Carbonでは天板や側面の形に曲線を多用している」として、従来のThinkPadの特徴を維持しつつ、デザイン面での進化を目指したと説明した。