デルは2012年10月23日、Windows 8を搭載したパソコンの新製品「XPS 12」を発表した。ディスプレイ部分が回転する機構を備えており、一般的なノートパソコンとタブレット端末の形状を切り替えて使える。CPUはインテルのCoreシリーズ、1920×1080ドットの12.5型液晶を採用しており、最小構成は9万9980円。現行モデルのWindows 8対応版もラインアップに追加した。
XPS 12は薄型、軽量のノートパソコンであるUltrabookの一種。一般的なノートパソコンにおける液晶ディスプレイ部分のフレームはそのままに、パネルだけが回転する。「XPS 12だけの機構」(デルマーケティング統括本部コンシューマー&SMB製品マーケティング本部の秋島健一部長)だ。ディスプレイ部分を反転させたり、ひねってキーボードにかぶせるタイプの変形機構とは異なり、「本体を持ち替えなくてもタブレット形態にできるので、スムーズに使い分けられる」(秋島氏)点が売りだ。
CPUはCore i5-3317U(2.6GHz)かCore i7-3517U(3GHz)。メモリーはDDR3L-1600で4GBと8GBを選択可能。ストレージは128GBか256GBのSSDだ。グラフィックス機能はCPUが内蔵している「HD Graphics 4000」。インテルの「Centrino Advanced-N 6235」によるIEEE 802.11a/g/nの無線LAN機能、Bluetooth 4.0を備える。
ディスプレイは1920×1080ドットの12.5型。10点対応のマルチタッチをサポートする。パネルはIPS(In-Plane-Switching)方式で、視野角は170度と広い。130万画素のPCカメラのほか、USB 3.0×2、Mini DisplayPort、音声入出力などの端子を備える。本体サイズは幅317.3×奥行き215.4×高さ20.0mm。重さは1.52kg。バッテリーとして6セルのリチウムポリマータイプを内蔵しており、Core i5モデルは5.5時間動作するという。
Windows 8モデルの価格は、Core i5、メモリー4GB、SSD128GBで9万9800円。メモリー8GB、SSD256GBになると11万9980円。Core i7、メモリー8GB、SSD256GBは12万9980円。Windows 8 Proモデルは5040円高くなる。