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 Amazon.co.jpは2012年10月24日、タブレット「Kindle Fire」と電子書籍端末の「Kindle Paperwhite」を日本国内で発売すると発表した。Kindle Fireは12月19日、Kindle Paperwhiteは11月19日以降の出荷を予定する。予約は既に受け付けている。電子書籍の販売サイト「Kindleストア」は10月25日に開設し、約5万冊以上の日本語書籍をそろえる。Kindle Fireは1万2800円からと低価格に抑えることで、先行する米グーグルの「Nexus 7」や米国で23日に発表となった「iPad mini」に対抗するとともに、同社のコンテンツ配信サービスの浸透を目指す。

 タブレットは1280×800ドットと高解像度の「Kindle Fire HD」と、1024×600ドットの「Kindle Fire」の2機種がある。液晶サイズはいずれも7型。価格はKindle Fire HDの16GB版が1万5800円、32GB版が1万9800円。Kindle Fireは8GB版のみで1万2800円。パソコンを使うことなく、箱から出してすぐにコンテンツのダウンロードができるような仕組みになっているという。米国で予約販売を開始している8.9型の製品は日本では発売しない。

 Kindle Paperwhiteは6型の電子ペーパーを搭載した電子書籍端末。暗い場所でも読めるようにライトを搭載している。NTTドコモの3G通信と無線LANに対応した3Gモデルと、無線LANのみのモデルの2種類を用意する。3Gモデルの回線は無料で利用できる。価格は3Gモデルが1万2980円、無線LANモデルが8480円。

 電子書籍配信サイト「Kindleストア」には文藝春秋、幻冬舎、角川グループパブリッシング、講談社、新潮社、小学館、集英社などの5万冊以上の日本語書籍をそろえる。このうち1万5000冊がコミック、1万冊の無料コンテンツとなる。Kindleストアで購入した書籍をiPad、iPhone、Androidスマートフォン、Androidタブレット上で閲覧できる無料アプリケーションも用意する。