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 米NPD Groupが現地時間2013年1月4日に公表した米国消費者エレクトロニクス製品の販売統計によると、2012年のホリデーシーズンにおける売上高は1年前に比べ7%減少した。消費者エレクトロニクス製品で大きな部分を占めるのはノートパソコンと薄型テレビだが、いずれも減少した。

 このうちWindows搭載ノートパソコンの販売台数は1年前に比べ11%減。NPD Groupの業界分析担当バイスプレジデントのStephen Baker氏は、「米MicrosoftのWindows 8は、ホリデーシーズンにおけるWindowsノートパソコンの販売向上や、年間を通して続いた販売不振の回復にほとんど寄与しなかった」と指摘している。

 同社によると、Windows搭載ノートパソコンのブラックフライデーからホリデーシーズン末日にかけての売上高は、1年前から10.5%減少した。これはWindows搭載ノートパソコンの平均販売価格がわずか2ドルの上昇にとどまり、420ドルだったことが要因という。

 平均販売価格が700ドルと高価格のタッチスクリーン搭載製品がWindows 8ノートパソコン全体に占める割合は、わずか4.5%にどどまった。500ドルを超えるノートパソコンの販売は4%増だったが、500ドル以下の製品は16%減少。また米Appleの「MacBook」も6%減少したという。

 一方、薄型テレビの販売台数は1年前に比べて1.5%減。平均販売価格は過去最低水準の364ドルとなった。50インチ以上の製品は19%増と伸びたが、40~49インチは36%減。30インチ以下の製品も24%落ち込んだ。

 NPD GroupのBaker氏は「ホームシアター用のスピーカーシステム、レンズ交換式デジタルカメラ、携帯電話のアクセサリー、タブレット端末といった一部の製品カテゴリーは好調。だが業界全体では新たな収入源を確保できていない状況。これが消費者エレクトロニクス市場の将来に大きく暗い影を落としている」と述べている。

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