ソニーは2013年1月9日、ハイビジョンビデオカメラ「ハンディカム」シリーズの新製品を発表した。内訳はハイエンドモデルが「HDR-PJ790V」1機種、ミドルクラスが「HDR-PJ630V」と「HDR-CX630V」の2機種、エントリーモデルが「HDR-CX430V」「HDR-PJ390」「HDR-CX390」の3機種。1月18日より順次発売する。価格はすべてオープン。
新機種の特徴は、「空間光学手ブレ補正」とプロジェクター機能の強化だ。
空間光学手ブレ補正は、レンズとCMOSセンサーで構成されるユニット全体を動かすことで手ぶれを軽減する技術。前モデルのハイエンド機にも搭載していたが、ユニットの体積を最大40%小型化。ミドルクラスの2機種やエントリーモデルのHDR-CX430Vにも搭載した。
プロジェクター機能は、撮影した動画を液晶画面の背面に搭載したプロジェクターで壁や天井に投影する機能。プロジェクター搭載モデルはいずれも明るさが向上し、HDMI入力端子を搭載。アダプターを使ってスマートフォンやタブレットを接続し、プロジェクターで投影できる。
HDR-PJ790Vは、空間光学手ブレ補正機能を備えるハイエンド機。レンズは光学10倍ズームで、35mm判換算の焦点距離は26.0~260mm。プロジェクターの明るさは35ルーメン、解像度は854×480dpiだ。5.1チャンネルサラウンドでの録音に対応した独立型マイクを採用し、ノイズを低減した。実勢価格は約15万円。
HDR-PJ630Vは、空間光学手ブレ補正機能とプロジェクター機能を備える。光学ズームは12倍だ。HDMI入力端子を備える。プロジェクターの明るさは20ルーメン、解像度は640×360dpi。「マルチインターフェースシュー」も備える。実勢価格は約11万円だ。プロジェクターがないHDR-CX630Vの実勢価格は約10万円。
HDR-CX430Vは、光学30倍ズームのビデオカメラ。空間光学手ブレ補正機能を備えるが、プロジェクターは非搭載。5.1チャンネルサラウンド録音が可能なマイクと、マルチインターフェースシューを備える。実勢価格は約8万5000円。
HDR-PJ390は、従来の光学式手ぶれ補正機能とプロジェクターを備えるエントリーモデル。プロジェクターの明るさは13ルーメンで、解像度は640×360dpiだ。実勢価格は約7万5000円。プロジェクターがないHDR-CX390の実勢価格は約6万5000円だ。