2013年1月8日(米国時間)に開幕した「2013 International CES」では、米クアルコムと米エヌビディアが新型のARM系プロセッサーを展示した。どちらも演算コアとグラフィックス機能やメモリーコントローラー、通信機能などを統合したSoC(system on a chip)だ。
クアルコムは、1月7日に「Snapdragon 800」「Snapdragon 600」を発表した。Snapdragon 800はクアッドコアで、動作周波数は最大2.3GHz。現行の「Snapdrago S4」よりも75%高速になるという。グラフィックス性能は2倍になる。最大150MbpsのLTE通信機能を備え、次世代無線LANのIEEE 802.11acにも対応する。現在サンプル出荷中で、2013年半ばに発売する。Snapdragon 600は、最大1.9GHzのクアッドコア。Snapdragon S4より40%高速だ。2013年第2四半期に発売する。
CESのクアルコムブースでは、Snapdragon 800を搭載したスマートフォンとタブレットの試作機を多数展示し、処理性能の高さをアピールするデモを実施していた。
エヌビディアは、1月6日にクアッドコアの「Tegra 4」を発表した(関連記事)。CPUのコアを最新の「Cortex-A15」にして性能を高めた。カメラで撮影した画像の処理方法を大きく変え、明暗差のある被写体を美しく撮影する「HDR」機能が簡単に利用できるようにした。
エヌビディアのブースでは、Tegra 4搭載タブレットの試作機で、複数のWebサイトを連続して表示するデモを行っていた。Tegra 4を搭載したエヌビディアの携帯ゲーム機「Project SHIELD」の実機も展示しており、注目を浴びていた。