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 日本マイクロソフトは2013年2月6日、Officeの新バージョン「Office 2013」の発売を記念した記者発表会を開催した。Office 2013は、翌7日に一般消費者向けに販売を開始する。同時に、Office 2013をプリインストールしたパソコンも、7日から順次、各社から発売される。

 「新しいOfficeはWindows 8に最適化していて、OfficeによりWindows 8の価値がさらに高まる。Windows 8の環境で動くことで、Officeの価値も高まる。そういう相乗効果が見込まれる製品だ」――。冒頭で挨拶した同社代表執行役社長の樋口泰行氏は、第一にOffice 2013とWindows 8の親和性を強調した。また、パソコン、タブレット、スマートフォンといったさまざまなデバイスが使われる「マルチデバイス時代」に適合し、クラウドやSNSのサービスとの連携性を強めた点が、新Officeの特徴だという。

 Windows 8の大きな売りは、タブレットなどでのタッチ操作に対応した点だ。これに呼応するように、Office 2013もまた、タッチ操作への対応を進めている。発表会では、Word 2013の「閲覧モード」がタッチ操作に対応し、指をすべらせてページを送ったり、指でタッチして画像を拡大したりできるなど、“電子書籍”感覚で文書を閲覧できる点を披露した。そのほか、画面上端のボタンなどが大きく表示される「タッチモード」を搭載するなど、Office 2013のユーザーインタフェースが、タッチでも使いやすく設計されていることをアピールした。

 同社によると、Office 2013をプリインストールしたパソコンは、国内で14社から170機種以上が発売される予定。発表会には、NECパーソナルコンピュータ 代表取締役社長の高塚栄氏、ソニー 業務執行役員SVP VAIO&Mobile事業本部本部長の赤羽良介氏、東芝 デジタルプロダクツ&サービス社デジタルプロダクツ&サービス第一事業部事業部長の長嶋忠浩氏、富士通 執行役員常務の大谷信雄氏がゲストとして登壇。新しいOfficeをプリインストールしたWindows 8パソコンに対する期待と意気込みを述べた。

 「Windows 8と新しいOfficeとで、新しい時代の両輪がそろった。日本のメーカーと一緒に、日の丸のパソコンを一生懸命盛り上げて、ポジティブに頑張りたい」(樋口氏)