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 キヤノンは2013年2月7日、インクジェットプリンター2機種とフラットベッドスキャナー1機種を2月21日に発売すると発表した。価格は全てオープン。インクジェット複合機は、どちらもファクスの送受信機能とADF(自動給紙装置)を搭載し、ビジネスでの利用にも向くタイプになる。

 上位機の「PIXUS MX923」は、35枚までの自動両面読み取りが可能なADFを搭載する。最大解像度は9600×2400dpiで、最小インク滴は1pl。シアン、マゼンタ、黄、黒の4色の染料インクと、黒の顔料インクで印刷する。従来機からインクを変更。赤、オレンジ、黄色などの発色が向上した。

 黒の顔料インクに、従来の標準容量と大容量に加えて「特大容量」を追加。特大容量インクを使った場合、A4のモノクロ印刷コストが約2.6円/枚まで下がる。標準インクでは約3.9円/枚、大容量インクでは約3円/枚になる。

 前面の用紙カセットが2段式になり、はがきとA4など、複数種類の用紙をセットできる。CD/DVDなどの盤面印刷にも対応した。自動両面印刷や有線/無線LAN機能も備える。実勢価格は約3万円。

 下位機種の「PIXUS MX523」は、30枚までの読み取りが可能なADFを搭載する。最大解像度は4800×1200dpiで、最小インク滴は2pl。強化したのはネットワーク関連の機能。プリンター本体からインターネット経由で写真共有サイトの写真を印刷できる「PIXUSクラウドリンク」や、デジタルカメラ内の写真を無線LAN経由で直接印刷できる「PictBridge(Wi-Fi)」などに対応した。実勢価格は約2万円。

 フラットベッドスキャナーの「CanoScan 9000F Mark II」は、35mmフィルムを12枚連続して読み取れるフィルムスキャン機能が特徴。光学解像度は4800×4800dpiで、フィルム読み取り時は9600×9600dpiになる。スキャンした画像や書類のデータをパソコン上で簡単に管理・編集できるソフト「My Image Garden」を新たに付属した。実勢価格は約2万6000円。