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 米Appleが屋内位置情報システムを開発する米国の新興企業を買収したと、複数の米メディアが米Wall Street Journalの記事を引用する形で現地時間2013年3月23日に報じた。

 Wall Street Journalは、Appleの広報担当者が米シリコンバレーのWifiSLAMという会社を買収したことを認めたと伝えている。同紙によれば買収金額は2000万ドル。WifiSLAMはWi-Fiの電波を使ってモバイル端末の位置情報を割り出す技術を開発している。

 また米VentureBeatによれば、WifiSLAMの共同設立者には、米Googleでエンジニアのインターンとして働いていたJoseph Huan氏とJessica Tsoong氏などがいる。WifiSLAMは米スタンフォード大学発の起業家育成非営利団体「StartX」内の企業として、2010年に設立されたという。

 WifiSLAMのWebサイトは現在アクセスできない状態になっているが、クラウドファンディングサイトのAngelListに掲載されているWifiSLAMの製品説明によると、同社は「建物内のWi-Fiの信号を使い、スマートフォンの位置を2.5メートルの精度でリアルタイムに特定する技術」を開発している。応用例は、屋内ナビゲーションシステムや、小売店の顧客サービス、位置情報に基づいたソーシャルネットワーキングなど多岐にわたるとしている。

 米Forbesは、AppleがWifiSLAMの技術をどう使うか正確なところは現時点で分からないが、iOSの音声アシスタント機能「Siri」や、車載システムなどに応用する可能性があると伝えている。2000万ドルは創業2年の社員10人程度の新興企業には高額すぎるが、Appleはこうした投資で次の成長分野を開拓したいと考えているのではないかと同誌は伝えている。