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 NECパーソナルコンピュータ(NECPC)とレノボ・ジャパンは2013年6月18日、6月28日付けで、両社の社長を交代すると発表した。両社の持ち株会社レノボNECホールディングスの会長を務めるロードリック・ラピン氏が、両社の社長に就任する。NECPCの高塚栄社長、レノボ・ジャパンの渡辺朱美社長は、それぞれ退任する。

 社長交代の目的は、「パソコンやタブレットを含め、市場変化のスピードが激しい中で、積極的な攻めの経営をするため」(レノボ・ジャパン広報)。タブレット市場が予想を上回る勢いで拡大している中、攻めの経営をするためには迅速な意思決定が不可欠と判断。ラピン氏、高塚氏、渡辺氏という3人のトップが並び立つ体制を、1人のトップが統括する体制に改めるとする。人事についてはここ半年ほどにわたって戦略を練り、決定したという。

 NECと中国のレノボ・グループは、2011年7月1日に合弁会社を発足。生産コストの削減、顧客サポートの統合による満足度の向上などを追求してきた(関連記事)。両社合計の国内市場のシェアは2011年度は24.7%、2012年度25.2%と微増。「パソコン事業では協業後シェアが落ちることが多いが、市場動向が厳しい中で増加させた。協業は非常にうまくいっており、今回の人事でさらにそれを加速させる」(レノボ・ジャパン広報)。

 NECPCの社長をレノボ・グループ出身のラピン氏が務めることにより、“NECらしさ”が失われるのではとの懸念もある。これについては「NECPCの商品は国内市場で25%ほどのシェアを獲得しており、“NECらしさ”を失うことは絶対にない」(NECPC広報)と説明する。NECブランドの商品やNECPCという企業の消滅もないという。

 レノボNECホールディングス全体の体制も一新する。レノボNECホールディングスの会長はラピン氏が務めていたが、3社すべての社長を兼務することで空席となる。レノボNECホールディングスとNECPCの社長を兼務していた高塚氏は退任し、新たにNECPCの相談役に就く。