パナソニックは2013年8月24日、神戸市の神戸工場で子供向けのノートパソコン自作体験イベント「手作りレッツノート工房2013」を開催した。毎年恒例のイベントで、今回が13回目。応募者の中から抽選で選ばれた小学4年生から高校3年生までの50人が参加した。
イベントの狙いは、子供たちにものづくりを体験してもらいながら、日本国内では数少なくなったパソコン一貫生産工場の強みをアピールすること。開校式では「校長先生」役の同社AVCネットワーク社の原田秀昭ITプロダクツ事業部長があいさつ。「今日はものづくりの面白さを体感してほしい。興味を持ったら、ぜひパナソニックに入ってもらいたい」と話した。
午前中に、子供たちは2人のチームごとに「先生」(パナソニック社員)の指導を受けながら、2013年夏モデルの変形ノートパソコン「Let's note CF-AX3」(関連記事)を組み立てた。約1時間半かけて、20ほどの工程をひとつひとつ進めていった。(詳細は次ページ以降のフォトリポートを参照)
子供たちは静電気による故障を防ぐため、エプロンと手首用の「アースバンド」を着用。ドライバーとピンセットを使って組み立てを進めた。作業台にはあらかじめ、本体と液晶タッチディスプレイ、バッテリー、SSDなどの部品とカバーに加え、ネジやコード固定用テープなどが用意されており、これらを順に組み立てた。
作業の進み具合は個人差が大きかった。50人の子供たちは前方の低学年から後方の高学年の順に作業机に向かった。前方にいる小学生たちは小さなネジや部品を扱う作業に悪戦苦闘し、同伴した保護者や先生の手を借りながら、ようやく作業に追いついた。後方の高校生は手慣れた様子で工程を進め、残った時間で先生にさまざまな質問を投げかける余裕も見られた。
組み立てが完了すると「製品検査」として、スイッチを入れてパソコンが正しく起動するかどうかを確認した。無事電源が入ってディスプレイに「Panasonic」のロゴが出て、Windows 8の起動後に「やったね」という表示が出ると、一様に安心した様子。内蔵カメラで自分の顔を映したり、画面の指示に従ってキーボードやタッチディスプレイを操作したりして、動作を確認した。