ブラザーは2013年8月26日、家庭向けプリンター複合機「PRIVIO」の新製品18機種を8月末以降に発売すると発表した。今年の新製品の特徴は、スマートフォンとの連携機能を強化し、年賀状などをパソコンを使わずに作れるクラウド型サービスに対応した点。一部機種(MFC-J720D)を除き、ほとんどの製品がクラウドサービスに対応する(詳細は関連記事参照)
会場では三島勉取締役が、「ブラザーの販売数シェアは通常は十数%を獲得しているが、電話・FAX付きの複合機のイメージが強いため、年賀状印刷の需要が多い年末商戦の時期にはシェアが一桁に低下する傾向があった」と述べた。スマートフォンしか持たないユーザーでも手軽に年賀状を印刷したいといった需要を喚起することで、年末シェアの拡大を目指す。
年賀状を印刷するには、まず人物写真を保存したSDメモリーカードを本体に挿入し、写真やテンプレートをプリンターで選択すると、自動的に顔の位置を中心にしたレイアウトで作成できる。
また、A4用紙にモノクロで描いたイラストを読み取り、それをカラフルな色合いにして年賀状にプリントする機能を提供し、お手軽感をアピールする。このほか、本体から出力した所定のシートに書き込んだ宛名や差出人を読み取り、はがきの表面に自動で配置する機能も加え、書き損じを防げるというメリットを提供する。