キヤノンは2013年8月27日、インクジェット複合機4製品を9月5日から発売すると発表し、キヤノンマーケティングジャパン本社で発表会を開催した(詳細は関連記事参照)。
同社は新しいPIXUSシリーズで、FacebookやTwitter、Dropboxなど、既存のWebサービスにアップロードした写真などのコンテンツを、複合機から直接印刷する機能を強化した。その理由について、キヤノンマーケティングジャパンの川崎正己社長が、アンケート調査の結果を用いて解説した。
例えば、SNSを利用するプリンターユーザーに対して同社が調査をしたところ、「お気に入りの写真はプリントしたい」と答えたユーザーは63.5%もいた。しかし、月に1回以上写真をプリントするユーザーは11.3%しかいなかった。
同社ではその原因について、Webサービスにアップロードしたコンテンツを気軽に印刷できないからだと分析。Webサービスと連携する「PIXUSクラウドリンク」や、スマートフォン用アプリ「PIXUS Print」を強化した。
川崎社長は、「写真データは増加し続けている。撮ることとプリントすることの距離を縮めることが、入出力機を持つ我々の責務。写真事業の創造は、今後もキヤノンにお任せいただきたい」と締めくくった。
続いて登壇した、キヤノンの大塚尚次インクジェット事業本部長は、新製品の技術的な特徴を解説した。
新しいPIXUSクラウドリンクは、独自のサーバーを通じてFacebookなどのWebサービスにアクセスする。ユーザーは写真を選択するだけでよく、データのダウンロードから印刷までの処理は、独自サーバー側が自動的に実行する。このため、印刷までのステップが大幅に短縮できる。加えて、新たなWebサービスが登場した場合にも、迅速に連携できる設計になっている。
最後に、キヤノンマーケティングジャパン イメージングシステムカンパニープレジデントの佐々木統取締役専務執行役員が販売戦略について説明した。2013年のPIXUSは、「写真に強い」をアピールするという。
また、最上位機種の「PIXUS MG7130」では、新色としてレッドとブラウンを投入。佐々木氏は、「リビングに調和する色を新たに検討し直した。レッドは華やかさと上質感を表しており、ブラウンはシックでインテリアにも合わせやすい色として追加した」と説明した。
同社は、2013年9月5日~10月20日にかけて、キャッシュバックキャンペーンを実施。MG7130は3000円、MG6530は2000円をキャッシュバックする。
また、人気アニメの「機動戦士ガンダム」との協業により「PIXUS×GUNDAM PROJECT」を開始。キヤノンオンラインショップで、PIXUSを「シャア専用」にカスタマイズできるシールを同梱した「PIXUS MG7130シャア専用カスタマイズキット」を9月27日から500台限定で発売する。