ワコムは2013年9月4日、ペンタブレットの新製品「Intuos」「Intuos Pro」シリーズを発表した。Intuosシリーズは新デザインを採用。Intuos Proシリーズは無線でパソコンと接続でき、従来モデルよりもバッテリー駆動時間を伸ばした。9月6日から発売する。
Intuosはホビー用途で絵を描く人に向けたペンタブレット。従来は「Bamboo」という製品名で発売しており、今回の新製品で上位モデルと名称を統合した。読み取り可能範囲が152×95mmの「Intuos Pen」は専用ペンが付属。筆圧検知は1024段階。4つのファンクションキーが付属する。USBケーブルでパソコンに接続して利用する。重さは300g。指でのタッチ操作に対応した「Intuos Pen&Touch Small」や読み取り範囲を216×135mmとした「Intuos Pen&Touch Medium」がある。直販価格はIntuos Penが7980円、同Pen&Touch Smallが1万1980円、同Pen&Touch Mediumが1万8980円。
Intuos Proは筆圧検知が2048段階のプロクリエイター向けのタブレット。指でのタッチを検知する機能と無線通信機能を備える。消費電力を削減することで、無線通信時の利用時間を1.7倍長くした。ペンの読み取り可能範囲が158×98mmのIntuos Pro Small、224×140mmの同Medium、325×203mmの同Largeがある。枠をシルバーにした同Medium Special Editionも用意した。直販価格は2万4801~4万7800円。
同日の発表会では、同社の電磁誘導ペンが韓国サムスン電子のスマートフォンに採用されたことなどで業績が好調であることを説明。「これまでワコムはグラフィックス用途でがんばってきたが、これからはそれ以外の分野でも当社の技術が使われる」(取締役兼執行役員ジャパン・アジアパシフィック統括本部長の小見山茂樹氏)として、一般ユーザーにもペン入力が浸透していくと展望した。
さまざまな用途に対応できるようにするための製品として8月20日に発表したWindows 8搭載タブレット「Cintiq Companion」、Android搭載タブレット「Cintiq Companion Hybrid」、2048段階の筆圧検知機能を持つiPad用のスタイラスペン「Intuos Creative Stylus」も紹介した。