PR

 パナソニックは2013年9月6日、20型4K液晶ディスプレイを搭載したWindows 8.1タブレット「TOUGHPAD(タフパッド) 4K UT-MB5」を発表した。日本国内と欧州では12月上旬に、米国では2014年1月に販売開始する。大型・高精細の4K液晶ディスプレイを搭載したタブレットは世界初だという。オープン価格だが、日本での予想実売価格は45万円から。

パナソニックの20型4K液晶搭載Windows 8.1タブレット「TOUGHPAD(タフパッド) 4K UT-MB5」
パナソニックの20型4K液晶搭載Windows 8.1タブレット「TOUGHPAD(タフパッド) 4K UT-MB5」
[画像のクリックで拡大表示]

 業績不振が続くパナソニックは個人向け事業を縮小する一方で、全社的に法人向け事業の強化を掲げている。TOUGHPAD 4Kの開発に際して約500社の想定顧客にヒアリングし、「紙の設計図などを同じサイズでデジタル表示したい」という要望の反映を設計目標とした。

 ヒアリングでの反応も踏まえて、今後の営業活動では大量の図面を抱える自動車業界や建設業界に重点を置く。診断画像の高精細表示を求める医療機関や、店頭での顔画像のシミュレーションで販促を図れる化粧品業界なども有望な販売先になるとみている。

医療機関での利用のデモ。電子カルテや診断画像などを1画面で一覧表示できる
医療機関での利用のデモ。電子カルテや診断画像などを1画面で一覧表示できる
[画像のクリックで拡大表示]

 パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部の原田秀昭事業部長は「『お客様のお困り事を解決する』という商売を徹底するために開発・製造・販売の各部門が一体となって作り上げた製品だ。パナソニック全体の反転攻勢のきっかけとしたい」と強調した。

東京都内の記者会見で説明するパナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部の原田秀昭事業部長
東京都内の記者会見で説明するパナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部の原田秀昭事業部長
[画像のクリックで拡大表示]

 TOUGHPAD 4Kは広い視野角が特徴の自社製「IPSα液晶パネル」を採用し、解像度3840×2560ドット、230ppiという高い精細度を実現した。アスペクト比は15:10。A3用紙をほぼ実寸で、印刷物に近い精細度で表示できる。20型の大型タブレットは他社からも発売されているが、TOUGHPAD 4Kは約2.35kgまで軽量化。オフィスや工場、建設現場などでの持ち運びを容易にすることで差異化を図る。