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 オリンパスイメージングは2013年9月10日、ミラーレス一眼の新フラグシップ機となる「OM-D E-M1」を発表した。同社が2012年3月に発売した「OM-D E-M5」の上位モデルで、同社のプロ用一眼レフ「E-5」の後継製品。10月上旬から順次発売する。価格はオープン。

 レンズや設定に応じて自動的に最適なAF方式を選択する「DUAL FAST AF」機能を搭載した。新開発の1628万画素のLive MOSセンサーでは、撮像素子面に37点の位相差AFセンサーを配置する「像面位相差AF方式」を採用。この方式は、位相差AFに最適に設計されたフォーサーズ規格のレンズを装着したときに自動的に選択される。E-5に近いAFスピードで合焦できる。F2.0クラスの明るいレンズでは、E-5以上の精度が得られるという。

 マイクロフォーサーズ規格のレンズを取り付けると、自動的にコントラストAF方式に切り替わる。被写体に追従して合焦し続ける「C-AF」を選択しているときは、像面位相差AFとコントラストAFを併用する。追従性が改善し、連写速度も最大6.5コマ/秒に向上した。

 電子ビューファインダー(EVF)は、35mmフィルム換算で0.74倍と、フルサイズ機に匹敵する倍率にした。周りの光に応じてバックライトの輝度を自動調節する「キャッツアイコントロール」機能を搭載。屋外などの明るいところでは暗く、暗い環境では明るく見える現象を軽減できる。EVFを見ながら色を調整できる「カラークリエイター」機能も新たに搭載した。

 手ぶれ補正は、5軸手ぶれ補正機構を採用。シャッター速度4段分の補正が可能だという。また、無線LAN機能も搭載。スマートフォンを使ってリモート撮影する場合も、シャッター速度や絞り値、露出補正などの設定変更をスマートフォンの画面上でできるようになった。

 予想実勢価格は約14万5000円。ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」をセットにしたレンズキットは、約17万円。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」をセットにしたレンズキットは、約22万円。